ヘッドコーチは「気が重い」
ヤクルトの宮本慎也ヘッドコーチが29日、都内で行われた「スカパー!サヨナラ賞 年間大賞・表彰式」にゲストとして参加。年間大賞を受賞した栗山巧(西武)、宮崎敏郎(DeNA)とともにトークショーを行った。
4年ぶりとなる現場復帰については「気が重いです」と一言。「96敗もしましたから、鍛えていかないといけないなと思います」と来季へ向けた抱負を語る。
また、今季の「スカパー!月間サヨナラ賞」を振り返るコーナーでは、ヤクルトから鵜久森淳志(3・4月)、荒木貴裕(5月)、大松尚逸(7月)と3名もの受賞者が出ていたことに触れ、「45勝しかできなかったんですけどね…。すごいですよね」と自虐で笑いを誘った。
宮崎は「当てようと思います」
表彰を受けた2人に関して、栗山とは「若い頃から食事に行ったりしていました」としたものの、宮崎は「僕がセガサミーのグラウンドで自主トレした時に会っている…みたいです」と本音がポロリ。宮崎は「会話はできなかったです。前に出るのが苦手なタイプなので…」と笑った。
今季の活躍ぶりについては、「僕の見る目がなかったので…。(社会人)当時はそんなに目立っていなかったと思う。独特な打法だし、ここまでのし上がってくるまでにはとても考えて、試行錯誤して野球をやっているんだと思います」と高評価。
来季からは敵対することになるが、「5番を打つと思うので、6番打者を見ながら…当てようと思います(笑)打ちとれないので」と驚きの秘策を明かし、「いや、冗談ですけど、本当にロペス・筒香(嘉智)、宮崎のクリーンナップはセ・リーグNo.1だと思いますので、注意していかないといけないですね」と外から見た印象を語った。
リーグが違う栗山に関しては、「まだまだ代打に甘んじる歳ではない」と断言。「今年いろいろとあったと思いますけど、来年はまたレギュラーとしてね。老け込む年ではないですし、今年は栗山くんがあまり試合に出なかったから2位だったと思っています」とエールを送った。
ともに戦うことになる相手ではあるが、「打たないでくれ、とは思わない。いい勝負がしたいと思いますし、それを見せることでファンの皆さんも喜ぶと思う」と宮本ヘッド。「いい勝負ができるかは、うちのこれからにかかっているので。しっかりと鍛えて臨みたいと思います」と来季へ向けた決意で締めくくった。