来季はこの2人がライバルに…!?

◆ コンバート1年目での受賞

 守備のベストナイン「第46回 三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が30日に都内で行われ、2017年シーズンを彩った守備の名手たちが表彰を受けた。

 ロッテの鈴木大地はプロ6年目でうれしい初受賞。今季からコンバートとなった二塁で全143試合に出場し、リーグトップの守備率.993を記録した。

 「縁のない賞だと思っていた反面、獲ってみたい賞だったのでうれしいです」と、まず喜びを口にした28歳。「金色のトロフィーがかっこいいなと思っていたので、すごく重みを感じる。コンバートになってたくさんの方に練習を手伝っていただいたので、皆さんに感謝です」と新たに取り組んだ持ち場でのタイトル獲得を喜んだ。

◆ 来季は三塁挑戦

 井口資仁新監督のもと、最下位からの逆襲を目指すロッテ。新指揮官が打ち出した打開策が、ゴールドグラバー・鈴木大地の三塁コンバートだった。

 「三塁はホットコーナーと言われるところ。元気の良い、熱い選手にやってもらいたい」というのがそのねらいだったが、奇しくも同じ考えの男がいた。三塁手として5年連続6回目のゴールデン・グラブ賞を獲得したソフトバンクの松田宣浩である。

 受賞者が一人ずつコメントを述べていくなか、5年連続受賞の秘訣を聞かれた松田は「ホットコーナーなので、一番元気を出すこと。とにかく声を出して、元気を出して守り続けるということを心がけています」と答えた。まさに井口監督が求めていたことだったのだ。

 来季のテーマは「とにかく元気を出していくこと。(連続で受賞している)松田選手も同じことをおっしゃっていたのが印象的だった」と鈴木。「いい見本が同じリーグにいるので、1からのスタートにはなりますけど、元気でチームを引っ張っていけるように。ロッテを明るいチームにしたい」と決意を新たにした。

 表彰式では、隣に座る松田を見ながら「すごく高い壁があるので、松田さんをおびやかせるようにがんばりたい」と宣言。鈴木大地の新たな挑戦に注目だ。

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