昨年は「神ってる」が年間大賞に輝き、鈴木誠也が表彰を受けた(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 昨年は「神ってる」が年間大賞に

 毎年恒例となっている“流行語大賞”の年間大賞とトップ10が1日に発表され、年間大賞には「インスタ映え」と「忖度」が選ばれた。昨年まで2年連続で年間大賞に輝いていた野球関係からは選出がなく、トップ10からも漏れたのは2012年以来で5年ぶりのことになる。

 その年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」。過去の歴史を見ても野球界にまつわるワードは数多くランクインしていた。

 例えば昨年は「神ってる」が年間大賞に。広島を率いる緒方孝市監督が試合後の談話で発したワードが大きく取り上げられ、いつしかチームの快進撃を象徴する言葉に。勢いに乗った広島は25年ぶりのリーグ制覇を成し遂げ、「神ってる」も年間大賞を受賞した。

 その前年は「トリプルスリー」が年間大賞。打率3割・30本塁打・30盗塁を同一シーズンに成し遂げる偉業であるが、2015年には柳田悠岐(ソフトバンク)と山田哲人(ヤクルト)の2名が達成。その勢いが認められ、年間大賞に輝いている。

 なお、これで野球界からの年間大賞輩出は2年連続でストップ。野球にまつわるワードがトップ10にも入らなかったのは、2012年以来で実に5年ぶりのことになった。

【過去25年の野球にまつわる流行語】
※肩書きは受賞当時のもの

▼ 2016年
・広島東洋カープ
「神ってる」 ☆年間大賞

▼ 2015年
・柳田悠岐(ソフトバンク)、山田哲人(ヤクルト)
「トリプルスリー」 ☆年間大賞

▼ 2014年
・広島東洋カープ
「カープ女子」

▼ 2013年
・東北楽天ゴールデンイーグルス
「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」 ※選考委員特別賞

▼ 2010年
・斎藤佑樹(早稲田大)
「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。」 ※特別賞

▼ 2009年
・野村克也(元楽天監督)
「ぼやき」

▼ 2006年
・トレイ・ヒルマン(日本ハム監督)
「シンジラレナ~イ」

・斎藤佑樹(早稲田実業高)
「ハンカチ王子」

▼ 2005年
・千葉ロッテマリーンズ
「ボビーマジック」

▼ 2004年
・堀江貴文(ライブドア社長)
「新規参入」

▼ 2003年
・星野仙一(前阪神監督)
「勝ちたいんや!」

▼ 2002年
・松井秀喜(巨人)
「Godzilla」 ☆特別賞

▼ 2001年
・若松勉(ヤクルト監督)
「ファンの皆さま本当に日本一、おめでとうございます」 ☆語録賞

▼ 1999年
・上原浩治(巨人)
「雑草魂」 ☆年間大賞

・松坂大輔(西武)
「リベンジ」 ☆年間大賞

▼ 1998年
・佐々木主浩(横浜)
「ハマの大魔神」 ☆年間大賞

▼ 1996年
・長嶋茂雄(巨人監督)
「メークドラマ」 ☆年間大賞

▼ 1995年
・野茂英雄(ドジャース)
「NOMO」 ☆年間大賞

・仰木彬(オリックス)
「がんばろうKOBE」 ☆年間大賞

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