野上が巨人へ
巨人は1日、西武からFA宣言した野上亮磨と契約合意に至ったことを発表した。
野上は2008年ドラフト2位で西武に入団すると、プロ5年目の13年に自身初となる2ケタ11勝をマーク。14年以降は8勝、7勝、3勝と勝ち星の数が減少したが、今季は4年ぶりに11勝を挙げた。そして今オフ、西武からFA宣言し巨人へ移籍することになった。
今回、野上はパ・リーグの球団からセ・リーグの巨人へ移籍となったが、これまで巨人へFA移籍したパ・リーグ出身の投手はどのような働きを見せてきたのだろうか…。
他球団から巨人へFA移籍してきた投手は野上を含めて13人。そのうち7人がパ・リーグ出身の投手だ。移籍1年目から活躍を見せた投手をみると、工藤公康、杉内俊哉がいる。工藤はダイエー時代の99年にエースとしてリーグ優勝、日本一の立役者となり、同年オフに巨人へFA移籍。巨人1年目の00年は12勝をマークし、リーグ優勝、日本一に大きく貢献した。その後、04年と05年に2ケタ勝利を挙げ、04年には通算200勝を達成した。
杉内は11年オフにソフトバンクから巨人へFA移籍し、背番号は藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄といった生え抜きのエースが着けた「18」を与えられた。
1年目の12年は5月30日の楽天戦でノーヒットノーランを達成するなど12勝を記録。13年は11勝、14年が10勝と、FAで入団した投手では史上初となる3年連続2ケタ勝利をあげた。近年は故障で一軍のマウンドから遠ざかっているが、巨人移籍後3年間は先発ローテーションの一角を担った。
その他をみても、パ・リーグの球団から巨人へ移籍した投手たちは、まずまずの働きを見せている。野上が新天地で期待に応えられるか注目だ。
FAで巨人に加入したパ出身の投手の成績
河野博文(日本ハム→巨人)
加入前:27試 6勝8敗0S 防4.73 [95年]
加入後:39試 6勝1敗3S 防3.29 [96年]
工藤公康(ダイエー→巨人)
加入前:26試 11勝7敗 防2.38 [99年]
加入後:21試 12勝5敗 防3.11 [00年]
豊田清(西武→巨人)
加入前:35試 3勝1敗19S 防3.97 [05年]
加入後:38試 1勝4敗13S 防3.32 [06年]
藤井秀悟(日本ハム→巨人)
加入前:22試 7勝5敗 防3.53 [09年]
加入後:23試 7勝3敗 防3.76 [10年]
杉内俊哉(ソフトバンク→巨人)
加入前:23試 8勝7敗 防1.94 [11年]
加入後:24試 12勝4敗 防2.04 [12年]
森福允彦(ソフトバンク→巨人)
加入前:50試 2勝1敗 防2.00 [16年]
加入後:30試 1勝3敗 防3.05 [17年]
野上亮磨(西武→巨人)
加入前:24試 11勝10敗 防3.63 [17年]
加入後:? [18年]