ニュース

中日投手陣を支える又吉克樹 来季は先発か、それとも中継ぎ起用か!?

無断転載禁止
中日の又吉克樹

今季は救援→先発→救援とフル回転


 59勝79敗5分、リーグ5位に終わった2017年の中日。森繁和新監督の下チーム復権を目指したが、最後まで貯金生活を味わえぬまま、5年連続のBクラスに沈んだ。

 春先は投打が噛み合わず、開幕直後は1分けを挟み5連敗スタート。その後も先発投手になかなか勝ち星が付かず、ようやく開幕20戦目にバルデスが勝利投手となり、不名誉記録に終止符が打たれた。

 その後はホーム9連勝を飾るなど借金「3」まで盛り返したものの、主力野手の故障が相次いだ夏場以降はズルズルと後退。ヤクルトが96敗したため2年連続の最下位は免れたが、投打とも振るわぬまま2017年シーズンを終えた。

 野手陣は前述の通り、故障者の多さが誤算だった。投手陣は大野雄大、若松駿太らの不調に加え、シーズン序盤から勝ちパターンを固定できず、首を傾げたくなる起用法も多かった。

 その最たる例が又吉克樹の使い方。3年連続60試合登板を誇るサイドハンドは、春季キャンプから先発転向を視野に入れ調整。しかし、開幕は救援で迎え、2度のロングリリーフなどを経て、4月13日のヤクルト戦でプロ初先発。以降はローテーションの軸として安定した投球を続けていたが、6月下旬からは再び救援へ配置転換され、そのままシーズンを終えた。

強竜復権へ欠かせぬ右腕、来季の起用法は依然不透明


 2017年シーズンは結局、50試合(先発9、救援41)に登板し、8勝3敗、防御率2.13。本職の中継ぎでは48回1/3を投げ、防御率1.49をマーク。ショートイニングでさすがの成績を残した一方、先発でも3勝0敗、防御率2.62と好投。9登板中7登板でクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以内)を記録した。

 チーム状況に左右されながらも、勝利数(8勝)はチーム1位。防御率も50イニング以上投げた投手の中ではトップで、イニング数は自己最多となる110回に達した。まさに孤軍奮闘。球団も投手陣では最大級の評価を与え、契約更改では3800万円増の8800万円(金額は推定)でサインした。

 ただし本人は「来年の目標は、先発なら10勝と規定投球回。中継ぎなら60試合登板」と、来季の起用法が不透明であることを示唆した。

 ドラフトでは社会人・ヤマハ出身の鈴木博志を1位で獲得し、即戦力右腕は1年目から抑え座を狙っている。現時点で中日ブルペン陣は、実績のある田島慎二、FA権を行使せず残留した谷元圭介、復活を目指す岡田俊哉、今季飛躍した伊藤準規、三ツ間卓也など、楽しみな勝ちパターン候補が多数いる。

 一方、先発陣に目を移すと、今シーズン規定投球回をクリアしたのは大野とバルデスの二人。そのバルデスは今季限りでの退団が濃厚で、3年連続で125回以上を投げた“イニングイーター”の穴は大きい。

 小笠原慎之介、鈴木翔太、柳裕也、笠原祥太郎ら、楽しみな若手もいるが、今後加わるであろう新外国人を考慮しても、救援陣と比較すると層が薄い。ならば又吉を先発へ戻し、ローテーションの軸に据えた方が得策にも映る。

 又吉はまだ27歳であり、先発に専念すれば右のエースになれる可能性を秘める。頼れるサイドハンドは、どの役割で5年目のスタートを切るだろうか――。

ツイート シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西