DeNA・筒香嘉智

◆ 「納得も満足もしていない」

 DeNAの筒香嘉智は6日、球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円増の単年3億5000万円(推定)でサインした。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックの影響で、開幕前からフル稼働だったハマの主砲。WBCでは4番としてチームを引っ張り、4強入りに貢献。チームに戻り、開幕後は激戦の疲労もあってか4月・5月と成績が上がらずに苦しんだものの、6月以降は徐々に復調。最終的には139試合の出場で打率.284、28本塁打、94打点と持ち直し、チームをクライマックスシリーズ突破・19年ぶりとなる日本シリーズ進出に導いた。

 長かったシーズンを振り返り、球団からは「主将としてよくやってくれた」と声をかけられたというものの、本人は「これでいいっていう静観はないです。もっともっとチームを引っ張っていけるような存在になりたいですし、もっともっと勝ちに向かえるようないいチームを作れるように少しでも力になりたいです」と満足はしない。

 自身の成績についても、「もちろん納得してないですし、満足もしてないです。それは野球人生が終わるまではどんなにいい数字でも満足することはないです」と厳しい自己評価を口にした。

 チームについては、「初めて日本シリーズに出場して、凄くいい経験ができました」と語り、「日本シリーズに出るのと、出ないで練習しているのでは、野球のレベル…上手くなる感覚が全然違うと思いますし、そこで得たものは本当に大きいと思います」と戦いぶりに手応えを感じつつ、「でも、レギュラーシーズンは3位なんで、あくまでも優勝を狙って。そこに向けてやっていこうと思います」と気を引き締める。

 来季の目標は「優勝」と迷わず即答。「優勝…必ずしたいので、自分の数字どうこうより、勝ちに貢献できるように頑張ります」と自身の成績については言及せず、「優勝したいしたいと言うのは簡単ですけど、本当に優勝するために、全員が自分の役割は何かということをもう一度しっかり明確にして、来年のシーズンに臨めるよういいオフを過ごしたいと思います」とした。

 なお、オフの予定は「内緒」。球団への要望は「特にしていない」と明かし、将来のメジャー挑戦についての話なども「ないです」と断言。見据えるのは来年の優勝、ただそれだけ。ハマの主将が決意を新たに2018年に挑む。

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