駒が揃いつつある先発陣
日本ハムで今季27セーブを挙げ通算110セーブを記録する増井浩俊が、オリックスへFA移籍した。オリックスは今年10月に行われたドラフト会議で、社会人ナンバー1投手と言われた田嶋大樹の獲得にも成功するなど、投手陣に関しては来季に向けて非常に楽しみだ。
先発陣をみると、今季チーム最多の12勝を挙げた絶対的エースの金子千尋、新人ながら規定投球回に到達し8勝をマークした山岡泰輔、毎年安定した投球でローテーションを支えるディクソン、今季は5勝に終わった西勇輝といった計算できる投手が4人いる。
さらにルーキーの田嶋、二軍で8試合に登板し2勝0敗、防御率は脅威の0.27を記録し、シーズン終盤には一軍でプロ初勝利を挙げた山本由伸、今季悔しい結果に終わった松葉貴大、東明大貴なども控えている。
先発投手に故障や不調で離脱した選手が出たとしても、代わりの戦力が整いつつある状況だ。
守護神候補の増井が加入
救援陣は守護神の平野佳寿がFA宣言しメジャー挑戦を表明したが、仮に平野が退団した場合を想定して日本ハムで今季27セーブを挙げた増井の獲得に成功した。平野が残留となれば、平野、増井の“ダブルストッパー”の可能性もありそうだ。
セットアッパーは今季55試合に登板しチームトップタイのホールド数を記録した近藤大亮、黒木優太、今季は12試合にとどまった海田智行、13年から2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した佐藤達也、夏場以降リリーフで存在感を見せた金田和之がいる。
2年目の近藤とルーキーの黒木は、シーズンを通して戦ったのが初めてだったこともあり、来季も安定した成績を残せるかどうかは不安な部分もあるが、今季と同じような働き見せることができればかなり心強い。
先発とリリーフの層が厚くなったオリックス。来季のオリックス投手陣がどのような活躍を見せるか今から楽しみだ。