ロサリオが阪神加入
阪神は13日、ウィリン・ロサリオ選手の獲得を発表した。
ロサリオは2011年にロッキーズでメジャーデビューを果たすと、12年に28本塁打、13年に21本塁打を記録するなど、メジャーでプレーした5年間で71本のアーチを描いた。
16年からは韓国・ハンファでプレーし、2年連続で『3割・30本塁打・100打点』を達成。阪神は今季、中谷将大が放った20本塁打がチーム最高で長打力が不足している。ロサリオにはチームが課題とする長打という部分で、かなりの期待がかかる。
センターのレギュラー争いは激化!?
サード・鳥谷敬、レフト・福留孝介、ライト・糸井嘉男と3つのポジションのレギュラーは確定的で、ロサリオも一塁で起用されることが濃厚だ。残りのポジションを若手、中堅、ベテランで争うことになる。
その中でも、センターのレギュラー争いは、昨年以上に熾烈になりそうだ。今季チーム最多の20本塁打を放った中谷は今季外野以外に、一塁でも出場していたが、ロサリオが一塁で起用されることになれば、センター1本で勝負することが濃厚。
中谷以外にも、シーズン後半1番打者として存在感を見せた俊介、2016年新人王の高山俊、秋季キャンプでスイッチヒッターに挑戦した江越大賀と候補が多い。今季は投手によって若手・中堅選手を積極的に起用することができたが、ロサリオの加入で若手と中堅の同時起用が減少する可能性がある。
二遊間も厳しい争いを予想
二遊間のレギュラー争いも激化しそうな雰囲気だ。セカンドにはチーム最多の115試合に出場した上本博紀がいるが、今季一塁でチーム2位の47試合に出場したルーキーの大山が秋季キャンプからセカンドとショートに本格的に挑戦。上本のレギュラーの座も安泰ではなくなった。
ショートも大和がDeNAにFA移籍したが、糸原健斗、北條史也、植田海らに、大山もレギュラー争いに加わることになれば、競争がさらに高まりそうだ。
阪神の来季チームスローガンは“執念”。ロサリオの加入で若手、中堅選手たちは例年以上に、レギュラーを奪う執念が必要となる。