プレーオフ準決勝でも勝利呼ぶ二塁打!
台湾で開催中の『2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)』。イースタンリーグ選抜の主力を担うDeNAのドラフト9位ルーキー・佐野恵太が、同大会の最優秀打者に輝き、16日の準決勝前に表彰された。
佐野はレギュラーシーズンの全17試合に出場。主に「4番・一塁」として打率.364(55打数20安打)、5本塁打、17打点の好成績をマークし、本塁打数と打点数は参加選手中トップだった。出塁率.438と長打率.727を加算したOPSは、脅威の1.165。持ち前の長打力を如何なく発揮し、中軸打者としてチームをけん引した。
16日はレギュラーシーズン1位通過の社会人先発とプレーオフの準決勝を戦い、7回に先制点の口火となる二塁打を放った。チームも2-0で勝利。17日は優勝をかけ、韓国プロ選抜との決勝戦に臨む。
1年目の今季は春先に勝負強い打撃を見せ開幕一軍入りを果たしたが、シーズンでは18試合の出場に終わり、打率.095、0本塁打、1打点と結果を残せなかった。それでも、ファームではチームトップの11本塁打を放ち、非凡な長打力をアピール。秋季キャンプでは本職の一塁だけでなく捕手や外野でも守備練習に励み、2年目の飛躍へガムシャラな姿を見せている。
今回のアジアウインターリーグには、高卒新人の細川も参戦し、レギュラーシーズンで2本塁打を放った。メキシコでのウインターリーグでは、乙坂が4割超えの打率を残し帰還。DeNAは選手層の薄さが不安視されているだけに、武者修行組の経験と成果は、チームにとって貴重な財産になるはずだ。