佐野恵太,
DeNAの佐野恵太

アジアウインターリーグ決勝
● 韓国プロ選抜 1 - 4 イースタン選抜 ○

 イースタン選抜が韓国プロ選抜を下し、『2017 アジア・ウインターベースボールリーグ』の優勝に輝いた。大会MVPは、決勝でも4安打1打点と活躍したDeNAのドラフト9位ルーキー・佐野恵太が受賞。佐野はレギュラーシーズン(予選)終了時点での最優秀打者にも選出されており、MVPとのダブル受賞となった。

 韓国プロ選抜の先発投手は、元ロッテのイ・デウン。イースタン選抜は初回から好機を活かせない展開が続いたが、3回に3番田中(楽天)、4番佐野の連打で一死一、三塁の好機を作ると、5番柿沢(巨人)が先制となる適時打を中前へ運んだ。さらに、この打球を相手中堅手が後逸。一塁走者の佐野も一気に三塁ベースを蹴り、2点目となるホームを駆け抜けた。

 4回も一死二塁の好機を迎えると、1番松原(巨人)が中前打をマーク。この打球で二塁走者の松尾(DeNA)は本塁生還を狙ったが、ここは相手の好返球に阻まれ本塁タッチアウトとなった。

 それでも、続く吉川(巨人)が中越えの適時三塁打を放ち3点目。さらに、田中が四球で歩き二死一、三塁とすると、佐野がこの試合3安打目となる適時打を中前へ弾き返し、4-0とリードを広げた。

 佐野は第4打席でも、二塁手のグラブを弾く内野安打を放ち、この試合5打数4安打1打点。今大会(全19試合)の最終成績を打率.391、5本塁打、18打点とし、不動の4番として見事な成績を残した。

 先発の京山(DeNA)は、初回から走者を背負う展開が続き5回途中1失点で降板。2番手以降は菅原(楽天)、笠井(DeNA)、中尾(ヤクルト)、成瀬(巨人)が無失点リレーでつなぎ、韓国打線に反撃を許さなかった。

 イースタン選抜はレギュラーシーズン(予選)を8勝9敗の4位で終えるも、上位4チームが進出したプレーオフ準決勝で、予選1位の社会人選抜を2-0で撃破。決勝では同3位の韓国プロ選抜を下し、試合後は川相監督(巨人)が胴上げされた。

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