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キャッチボールの全国大会に12球団の選手が参加!野球教室には鈴木福くんも登場

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プロ野球12球団からの選手に加え、タレントの鈴木福くんも参加
 日本プロ野球選手会が主催する「キャッチボールクラシック2017全国大会」が17日(日)、東京都八王子市の中央大学多摩キャンパ スで行われた。全国の予選を勝ち抜いた小・中学生約740名に加え、各球団12名のプロ野球選手が集まり、キャッチボールを通して交流を図った。


野球教室を成長の機会に


 キャッチボールの全国大会は、昨年までプロ野球選手会のファン交流イベント「ベースボールクリスマス」の中で行われてきたが、今年初めて単独開催となり、全国の予選を勝ち抜い た小学生40チーム、中学生34チームが参加した。

 日本プロ野球選手会で事務局長を務める森忠仁氏は、「独立開催をすることで、野球教室を合わせて実施することができました。負けてもすぐ終わりじゃなく、子どもたちに参加してもらう楽しさや成長の機会を設けることができたと思います」と今回の狙いを語る。

 野球教室には、ゲストとしてタレントの鈴木福くんも参加。中学校では野球部に所属しており、キャッチボールで気をつけることや、バッティングのポイントを教わっていた。野球教室終了後には、「キャッチボールでの軸足の使い方や、バッティング時の顔の位置など、プロ選手に教えてもらえて嬉しかったし、参考になりました」と笑顔で話してくれた。

 中日の井領雅貴選手は、「選手それぞれが話す、気をつけるポイントは違うと思いますが、重要なのは、キャッチボールをする際、一球ごとに意識を持つことです。常に胸で捕るように心がけることが、試合でのアウト、セーフや得点に直結していきます。意識を高く持ち、気にしないでもできるようになるまで練習を繰り返してください」とアドバイスをおくった。


キャッチボールの街を目指す八王子市


 八王子市の市政100周年行事の1つだったこともあり、多くの市民が参加。市報を見て参加したというご家族に話を聞くと、「親子でよくキャッチボールをしており、プロ選手が来るというので、参加しました」とお父さん。小学2年生の息子さんも、「狙うところがわかった」とお父さんの胸をたたいて笑った。

 八王子では、小学校の特別授業としてキャッチボールを採用しており、投力の向上やコミュニケーション学習も兼ねてキャッチボールクラシックを行なっている。その推進役となっている教育委員会の村松直和氏は、「1年から6年まで学年の縦割り教材とすることで、学年の交流も可能」と話す。

 さらに、「野球が得意な子やボールに触れたこともない子が一緒になってプレーすることで、野球のチームワークや思いやりの気持ちを持って、仲間として育んでいけると思います。そうすることで、いじめや不登校への抑止にも繋がると思っています。将来的には、小学校だけでなく、中学校、高校、大学、そして大人と各年代が交わり合って、地域が交流するツールになってほしい」との構想も語ってくれた。


キャッチボールの全国大会


 キャッチボールクラシックは、プロ野球選手会が振興している競技で、東日本大震災後、東北の子どもたちを励ますために企画されたもの。限られたスペースで行うことができ、1チーム9名が5名と4名に別れ、7メートル離れてキャッチボールを2分間行い、その回数を競う。なお、全国大会は今年で7回目の開催となる。

 決勝戦には、この日行われた予選を勝ち抜いた8チームが登場。男子の軟式野球チームが参加チームの大半だが、硬式チーム、女子軟式チーム、女子ソフトボールチームも参加している。昨年に続き、全国大会の舞台に出場した石川県かほく市の高松中学ソフトボール部が圧倒的なスピードで男子チームを退け、女子チームとして初優勝を飾った。

 高松中学ソフトボール部は、鈴木福くんとプロ野球選手の連合チームや一般参加で優勝したチームも加わったエキシビジョンマッチにも勝利し、プロ選手を驚ろかせた。高松中学の架谷部長は、「1年を通して、キャッチボールの練習を繰り返しやってきました。握り換えのスピードを速くすること、相手の胸を狙って投げることの2点を特に気をつけて練習しています。今日の優勝はもちろん、試合でも守備力の向上など、いい効果が出ています」と手応えを口にした。

 今年の優勝記録は中学生が高松中学ソフトボール部の130回、小学生が福島県の表郷スポーツ少年団の116回だった。


文 = 森本茂樹 (スポーツライター)
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