主力の多くがダウン
川端慎吾、畠山和洋といった主力の故障に加え、山田哲人、石川雅規が成績不振に陥ったこともあり、球団ワーストの96敗を喫し最下位に終わったヤクルト。11月20日から始まった契約更改は、19日までに54人の選手と交渉を終えた。
最下位に終わったことも関係しているのか、主力選手の多くがダウン、もしくは現状維持で更改している。NPB新記録となる3年連続トリプルスリーが期待された山田哲人は今季、全143試合にフルイニング出場を果たしたが、打率.247、24本塁打、78打点の成績に終わった。19日に行われた契約更改で、7000万円ダウンの2億8000万円プラス出来高でサインした。
14年にプロ入りしてから3年連続で60試合以上に登板するも、今季故障の関係で43試合の登板に終わった秋吉亮は23%減の8500万円で契約を更改。開幕投手を務めるも5月18日の巨人戦を最後に、白星を挙げることができなかったベテランの石川雅規も6000万円ダウン、故障に苦しんだ畠山和洋と川端慎吾は2000万円ダウンだった。
さらに、FA移籍3年目の今季未勝利に終わった成瀬善久は、野球協約が定める減額制限(1億円以下が25%、1億円超えは40%)を大きく越える86%減の2000万円で更改した。
成績アップした選手も
主力選手のダウンが相次ぐ中、結果を残した選手はしっかりと年俸アップした。故障者や打撃不振者など苦しんだ野手の中で、2年連続155安打を記録した坂口智隆は、今オフチーム最高の3000万円アップで契約を更改。
主力野手の故障で出場機会が巡ってきた奥村展征、山崎晃太朗、荒木貴裕、藤井亮太といった若手、中堅も年俸がアップした。
また投手陣も66試合に登板し中継ぎでフル回転した石山泰稚は、1700万円アップの4800万円でサイン。チーム最多の8勝を挙げ、シーズン途中にチーム事情によりリリーフを経験した小川泰弘も200万円の9000万円で契約を更改した。
(金額は推定)