今オフ3人の外国人投手を獲得
「さらに投手3名を加えまして…いま3名との契約締結を行っているところであります」。
11月29日に行われたヤクルトの球団納会で、衣笠剛球団社長は新外国人の補強についてこのように語っていたが、このオフは予告通りマット・カラシティー投手、ジョーダン・アルメンゴ投手、デーブ・ハフ投手の3名の獲得を発表した。
今季はチーム防御率リーグワーストの4.21に終わるなど、投手陣の立て直しは急務。3人の新外国人投手にかかる期待は大きい。
今季まで2年間中日でプレーしたジョーダンは、来季から登録名をアルメンゴに変更して挑む。ジョーダンは来日2年目の今季、18試合に登板して6勝4敗、防御率2.30という成績を残した。特に先発では11試合中7試合でクオリティスタート(6回3自責点以内)を記録するなど、安定感のある投球を見せた。
21日に契約合意が発表されたハフも14年に、ジャイアンツ、ヤンキースの2球団で合計46試合に登板し、防御率3.36をマークするなど、メジャー通算25勝を挙げた実力者。韓国・LGでプレーした今季は19試合に登板して、6勝4敗、防御率2.38という成績を残している。
カラシティーはメジャー通算19試合に登板して、1勝0敗、防御率9.19という成績だが、今季はマイナーの2球団でプレーして、46試合(2球団合計)に登板し、1勝3敗21セーブ、防御率3.26。今季の救援防御率はリーグワーストの4.35と、リリーフ陣に苦しんだ。カラシティーは“勝利の方程式”の一角を担う働きが求められそうだ。
来季は外国人枠の争いも激化へ
現時点でヤクルトの外国人投手は今季からプレーするブキャナンを含めると、4人となる。一軍の外国人登録は4人だが、投手4人を同時に一軍登録することができない。
ブキャナンは今季チームで唯一規定投球回に到達するなど、1年間先発ローテーションを守り抜いたが、外国人投手が4人になったことで、オープン戦で結果を残せなければ開幕二軍スタートも十分に考えられる。
春季キャンプからブキャナン、アルメンゴ、ハフ、カラシティーの4投手による激しい外国人枠争いを繰り広げられることになりそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)