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悲願のV奪還へ…カギ握るDeNAの『センターライン』争い

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横浜スタジアムを背に記念撮影に臨む大和

DeNAの“二遊間問題”


 今季はシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、19年ぶりとなる日本シリーズ進出を果たしたDeNA。オフにはFAで大和の獲得に成功。守備の名手を招き入れ、悲願の優勝に向けた準備を整えている。

 FA補強を「めったにしないこと」と高田繁GMも語っていたように、それだけ大和が「どうしても欲しい」選手だったということ。しかし、だからと言って特別扱いはなし。遊撃だけでなく二塁や中堅、すべてのポジションが競争になる。

 特にDeNAの二遊間といえば、ここ数年悩みのタネとなっていたポジション。今季はついに倉本寿彦が遊撃で全試合に出場を果たしたが、どちらかと言えばアレックス・ラミレス監督が我慢して使っていたという印象は否めない。

 大和の加入とその波及効果により、“二遊間問題”は解決に向かうのか。まずは近年のDeNAの二遊間起用を振り返ってみる。


【DeNAの二遊間起用】
▼ 2015年
二塁:石川雄洋(84試合)、宮崎敏郎(40試合)
遊撃:倉本寿彦(100試合)、白崎浩之(58試合)、飛雄馬(29試合)

▼ 2016年
二塁:石川雄洋(87試合)、エリアン(42試合)、宮崎敏郎(42試合)
遊撃:倉本寿彦(139試合)、柴田竜拓(12試合)、柳田殖生(2試合)

▼ 2017年
二塁:柴田竜拓(69試合)、石川雄洋(49試合)、田中浩康(42試合)
遊撃:倉本寿彦(143試合)


固定できない二塁手


 過去3年を見てみると、遊撃のポジションは2014年のドラフト3位で入団した倉本寿彦が1年目から徐々に出場試合数を増やし、今季はフルイニング出場を果たした。

 開幕から打撃不調もあり、「スタメンを外した方がいい」といった外野の声が大きくなったこともあった。それでもラミレス監督は信じて使い続け、倉本も必死で結果を残そうと奮闘。途中からは9番を定位置に、勝負強い打撃でチームに貢献。日本シリーズでも、第3戦では3安打を記録するなど気を吐いた。

 大和の加入にも「自信を持ってやりたい」と言い切ったように、無条件でレギュラーを渡すつもりはない。2年連続となるフルイニング出場を目指す。

 その一方で、二塁は固定できずに苦しんでいる。2014年に石川雄洋が二塁手として110試合に出場を果たしたものの、それ以降で100試合以上に出場した選手はいない。今季は半分となる72試合以上の出場者もおらず、なかなか固定することができなかった。

 今季は柴田竜拓が最も多い69試合に出場し、その後はベテランの田中浩康、石川らが続く形。各選手とも決め手に欠けており、チームにとって鬼門となっていたこのポジションに大和がピタリと収まれば、これ以上ない補強となるだろう。


悲願の優勝へ…


 セ・リーグ連覇を果たした広島を見ても、センターラインの固定がチーム力の強化となることはまちがいない。

 二塁・菊池涼介と遊撃・田中広輔の日本代表コンビに、中堅は今季初めてMVPを受賞した丸佳浩と、3人とも不動のレギュラーとして君臨。12球団を見渡しても、ここまで攻守に優れたセンターラインというのはなかなかないだろう。

 もちろん、投手陣が前後関わらず安定した成績を残したことも大きく、終盤ケガでの離脱もあった鈴木誠也や、途中から主軸として活躍した松山竜平、精神的支柱の新井貴浩とエルドレッドの活躍というのも大きな優勝の要因ではある。しかし、安定したはたらきを見せる彼らが1番~3番の上位打線を任され、まさに主軸としてのはたらきをみせたことが一番の強みであったに違いない。


 DeNAはシーズンの順位こそ3位に終わったものの、圧巻の強さを見せた広島にクライマックスシリーズで勝利。逆転で日本シリーズへの出場権を手にした。ただし、シーズンでつけられた差は「14.5」。“ストップ・広島”を成し遂げなければ、大目標であるV奪還はない。

 ラミレス監督はどんな布陣で2018年シーズンに挑むのか。大和が加わったセンターラインの争いには特に注目だ。



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