28日に『ニッポン放送イヤーエンドスペシャル ロデオドライブプレゼンツ 横浜DeNAベイスターズの軌跡2017』で、DeNAの守護神・山﨑康晃のインタビューの模様が放送された。
同番組では放送されなかった未公開部分を含めた山﨑康晃投手独占インタビューのノーカット版全文をお届けしたい。
―― 開幕は抑えを務めるも4月途中に中継ぎへ配置転換。どういう気持ちで中継ぎのマウンドにあがっていたのでしょうか?
山﨑康「中継ぎに抜擢されたというのは、何かの縁でなったのかなと思います。中継ぎになって初めて経験して分かることが本当に多かったです。それこそ、やったことのないポジションだったので、選手がどういう風に体を動かして、準備しているかをこれまで見る事ができなかったです。クローザーを続けてきましたけど、それまで見えていなかった部分が初めて見えた気がして、本当にいい経験をさせてもらったと思います。後にクローザーに戻って活躍できたのも、そういう経験があってのマウンドだったのではないかと思いますね」
―― 中継ぎの期間に試合終了後のイベントで涙を見せたことがあったと思います。あの時の涙というのは?
山﨑康「あそこで泣くつもりはなかったんです。最初はクローザーだったんですけど、という言葉の後ですね。ファンの皆様の『お前がクローザーだよ!』とか、『早く帰って来いよ!』という声が、僕自身の心に入ってきてウルウルと来てしまいましたね。後から見たら恥ずかしいですけど、素直に嬉しかったので、ああいうところを見ていたファンが今も応援してくれるのは嬉しいことだと思いますね」
―― 抑えに復帰したときはラミレス監督からどのような言葉をかけられましたか?
山﨑康「試合前に監督室に来てくれるかと言われて、そこで今日から抑えに再び戻すが、絶対的なクローザーだと思っていない。いつ(クローザーを)外れてもおかしくない状況でやって欲しいし、クローザーとしてまだ満足して欲しくはないとラミレス監督はおっしゃっていました。僕自身の油断に繋がらないような言葉だったと思うんですけど、刺激的な言葉でしたね。今までクローザーでマウンドに立っているときと違う心境で、クローザーに戻れたのかなと思いますね」
―― 抑え転向後は固定といった話は特になかったのですか?
山﨑康「途中にどんなことがあっても、クローザーはヤスアキで行くと話はありました。それまではそういう状況が続いて8月、9月ぐらいに入ったと思うので、そこからはクローザーと言われましたけど、毎回毎回ランナーを出すたびにヒヤヒヤしていましたし、自分の投球がどうだったのかをビデオで見返す日々が続きました。今年に関しては色々なことを経験させていただいたなと思います」
―― 8月22日の広島戦から3試合連続サヨナラ勝ちを収めましたが、チームの雰囲気はどうでしたか?また山﨑投手は3戦目、1イニングを三者三振に仕留めてサヨナラに繋げましたが、どんな心境でマウンドに上がりましたか?
山﨑康「ああいう勝ち方をすると、本当にチームが勢いに乗るんですね。ロッカーに戻ると、音楽が大音量で流れて、みんな気持ちよく帰るところまで、チームとして一体感というか、チームの雰囲気は最高でしたね。僕も色々イメージしてからマウンドにあがるようにしているんですけど、なんかマウンドに立ったときにやられる気がしないというか、自分自身で『今日は絶対打たれないな』という気がしたんですね。上手くパフォーマンスに表れて、三者連続三振を奪えたと思います。1年間トータルで見ても、最高のいいパフォーマンスだったと思っていますし、もっともっとそういうプレーが増やせるように、これからも練習していかないといけないのかなと思っています」
―― あの時は狙って三振を奪ったようにも見えました。
山﨑康「2アウト2ストライクになって、ここをきれいに三振で終われば、裏の攻撃で得点が入るチャンスが一気にあがるなと想像していました。マウンドにあがるまでは、きれいなアウトは必要ないなと思っていたんですけど、いざマウンドにあがって立ってみると、ここは三振で終わりたいなという欲が出てきて、いいパフォーマンスに繋がったのかなと思います」
―― CSは阪神、広島ともに敵地での戦いでした。普段の登板と違う雰囲気、特別な緊張感はありましたか?
山﨑康「地元横浜でも、パブリックビューイングが開催されていて、多くのファンの皆様がモニターを通して応援してくれていることは、僕たちにも伝わっていました。最後は勝って日本シリーズに出場するところまでを、僕たちも描いていましたし、プレーしている僕たちも最後まで報われるためにという思いでやっていました。ビジター、ホーム関係なく、勝つことが一番の横浜ファンへの恩返しだと思いましたし、素直に勝つしかないなという気持ちでやっていました」
―― 日本シリーズはヤスアキコールの中、地元横浜スタジアム第4戦に登板しました。
山﨑康「それまで福岡で何もできずに見ていたので、第4戦になってやっと投げられるというか、ようやくヤスアキジャンプをして、あのマウンドにいける嬉しさはありました。いい環境の中で投げさせていただいたなと思いました」
―― 日本シリーズ独特の緊張感があったと思いますが、ファンの声援は耳に入っていましたか?
山﨑康「入りますよ。横浜スタジアムでヤスアキジャンプしたいなと思っていたので、楽しみにしていました。僕自身もっともっと盛り上げられる投手になりたいと思ってきて、上手く横浜スタジアムでできたのかなと思います」
―― 第6戦は勝利まであと2人というところで、内川選手にホームランを打たれました。あの時のことを振り返ってこうしていればという思いはありますか?
山﨑康「やることをやったし、正直ここでやられたらしょうがないと思って、毎試合、毎試合マウンドにあがっています。(後悔の気持ちよりも)あそこで打たれたので、もっと強くなりたいとか、もっと打たれないようなボールを投げたいなという強い思いがありますね。あそこはストレートだったとか、失投だったとかではなくて、あそこにもう1度戻るため、日本一になるために、もっともっと強くなりたいなという気持ちが強いですね」
―― 日本シリーズの経験は来年、どのように繋げていこうと思いますか?
山﨑康「あと一歩のところまでいって、僕の投げたボールで結果が決まったようなものなので、そういう経験は僕自身の強みになると思います。それを、簡単に忘れちゃいけないと思いますね。これからも自分のできることをしっかり準備していきたいです。自分のできるパフォーマンスをしっかり示していければ必然的に、どんどんチームとして力はついてきているので、良い場所に向かって出来ると思います。なんとか形に表して、パフォーマンスをしていきたいなと思いますね」
―― 最後にファンの皆様に来シーズンに向けて一言お願いします。
山﨑康「毎年多くのファンの方々にご来場いただいていますが、プレーしている選手は感じるもので、毎試合、毎試合応援してくれるファンの想いを背中に受けて頑張っています。来年も変わらず応援していただきたいと思いますし、今年は悔しい思いをしたので、なんとか来年はリーグ優勝、そして日本一を果たせるように頑張りたいと思います」
(ニッポン放送ショウアップナイター)
同番組では放送されなかった未公開部分を含めた山﨑康晃投手独占インタビューのノーカット版全文をお届けしたい。
―― 開幕は抑えを務めるも4月途中に中継ぎへ配置転換。どういう気持ちで中継ぎのマウンドにあがっていたのでしょうか?
―― 中継ぎの期間に試合終了後のイベントで涙を見せたことがあったと思います。あの時の涙というのは?
山﨑康「あそこで泣くつもりはなかったんです。最初はクローザーだったんですけど、という言葉の後ですね。ファンの皆様の『お前がクローザーだよ!』とか、『早く帰って来いよ!』という声が、僕自身の心に入ってきてウルウルと来てしまいましたね。後から見たら恥ずかしいですけど、素直に嬉しかったので、ああいうところを見ていたファンが今も応援してくれるのは嬉しいことだと思いますね」
―― 抑えに復帰したときはラミレス監督からどのような言葉をかけられましたか?
山﨑康「試合前に監督室に来てくれるかと言われて、そこで今日から抑えに再び戻すが、絶対的なクローザーだと思っていない。いつ(クローザーを)外れてもおかしくない状況でやって欲しいし、クローザーとしてまだ満足して欲しくはないとラミレス監督はおっしゃっていました。僕自身の油断に繋がらないような言葉だったと思うんですけど、刺激的な言葉でしたね。今までクローザーでマウンドに立っているときと違う心境で、クローザーに戻れたのかなと思いますね」
―― 抑え転向後は固定といった話は特になかったのですか?
山﨑康「途中にどんなことがあっても、クローザーはヤスアキで行くと話はありました。それまではそういう状況が続いて8月、9月ぐらいに入ったと思うので、そこからはクローザーと言われましたけど、毎回毎回ランナーを出すたびにヒヤヒヤしていましたし、自分の投球がどうだったのかをビデオで見返す日々が続きました。今年に関しては色々なことを経験させていただいたなと思います」
―― 8月22日の広島戦から3試合連続サヨナラ勝ちを収めましたが、チームの雰囲気はどうでしたか?また山﨑投手は3戦目、1イニングを三者三振に仕留めてサヨナラに繋げましたが、どんな心境でマウンドに上がりましたか?
山﨑康「ああいう勝ち方をすると、本当にチームが勢いに乗るんですね。ロッカーに戻ると、音楽が大音量で流れて、みんな気持ちよく帰るところまで、チームとして一体感というか、チームの雰囲気は最高でしたね。僕も色々イメージしてからマウンドにあがるようにしているんですけど、なんかマウンドに立ったときにやられる気がしないというか、自分自身で『今日は絶対打たれないな』という気がしたんですね。上手くパフォーマンスに表れて、三者連続三振を奪えたと思います。1年間トータルで見ても、最高のいいパフォーマンスだったと思っていますし、もっともっとそういうプレーが増やせるように、これからも練習していかないといけないのかなと思っています」
―― あの時は狙って三振を奪ったようにも見えました。
山﨑康「2アウト2ストライクになって、ここをきれいに三振で終われば、裏の攻撃で得点が入るチャンスが一気にあがるなと想像していました。マウンドにあがるまでは、きれいなアウトは必要ないなと思っていたんですけど、いざマウンドにあがって立ってみると、ここは三振で終わりたいなという欲が出てきて、いいパフォーマンスに繋がったのかなと思います」
―― CSは阪神、広島ともに敵地での戦いでした。普段の登板と違う雰囲気、特別な緊張感はありましたか?
山﨑康「地元横浜でも、パブリックビューイングが開催されていて、多くのファンの皆様がモニターを通して応援してくれていることは、僕たちにも伝わっていました。最後は勝って日本シリーズに出場するところまでを、僕たちも描いていましたし、プレーしている僕たちも最後まで報われるためにという思いでやっていました。ビジター、ホーム関係なく、勝つことが一番の横浜ファンへの恩返しだと思いましたし、素直に勝つしかないなという気持ちでやっていました」
―― 日本シリーズはヤスアキコールの中、地元横浜スタジアム第4戦に登板しました。
山﨑康「それまで福岡で何もできずに見ていたので、第4戦になってやっと投げられるというか、ようやくヤスアキジャンプをして、あのマウンドにいける嬉しさはありました。いい環境の中で投げさせていただいたなと思いました」
―― 日本シリーズ独特の緊張感があったと思いますが、ファンの声援は耳に入っていましたか?
山﨑康「入りますよ。横浜スタジアムでヤスアキジャンプしたいなと思っていたので、楽しみにしていました。僕自身もっともっと盛り上げられる投手になりたいと思ってきて、上手く横浜スタジアムでできたのかなと思います」
―― 第6戦は勝利まであと2人というところで、内川選手にホームランを打たれました。あの時のことを振り返ってこうしていればという思いはありますか?
山﨑康「やることをやったし、正直ここでやられたらしょうがないと思って、毎試合、毎試合マウンドにあがっています。(後悔の気持ちよりも)あそこで打たれたので、もっと強くなりたいとか、もっと打たれないようなボールを投げたいなという強い思いがありますね。あそこはストレートだったとか、失投だったとかではなくて、あそこにもう1度戻るため、日本一になるために、もっともっと強くなりたいなという気持ちが強いですね」
―― 日本シリーズの経験は来年、どのように繋げていこうと思いますか?
山﨑康「あと一歩のところまでいって、僕の投げたボールで結果が決まったようなものなので、そういう経験は僕自身の強みになると思います。それを、簡単に忘れちゃいけないと思いますね。これからも自分のできることをしっかり準備していきたいです。自分のできるパフォーマンスをしっかり示していければ必然的に、どんどんチームとして力はついてきているので、良い場所に向かって出来ると思います。なんとか形に表して、パフォーマンスをしていきたいなと思いますね」
―― 最後にファンの皆様に来シーズンに向けて一言お願いします。
山﨑康「毎年多くのファンの方々にご来場いただいていますが、プレーしている選手は感じるもので、毎試合、毎試合応援してくれるファンの想いを背中に受けて頑張っています。来年も変わらず応援していただきたいと思いますし、今年は悔しい思いをしたので、なんとか来年はリーグ優勝、そして日本一を果たせるように頑張りたいと思います」
(ニッポン放送ショウアップナイター)