◆ 1位は楽天のあの投手
今季セ・リーグの最多勝は菅野智之(巨人)、パ・リーグが菊池雄星(西武)、東浜巨(ソフトバンク)が受賞した。近年は田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)といったチームの勝ち頭が大リーグに挑戦し、菅野、野村祐輔(広島)といった88年世代よりも下の世代の先発投手の活躍が目立つ。ここでは2013年からの5年間でNPBの勝ち星トップ10を見ていきたい。
1位は65勝の則本昂大(楽天)。2012年ドラフト2位で入団した則本はプロ1年目の13年に、エース・田中の24勝に次ぐチーム2位の15勝をマーク。2年目以降も毎年2ケタ勝利を挙げ、今季はシーズン自己最多タイの15勝を挙げた。則本は最多勝のタイトルを獲得したことはないが、最近5年間での勝ち星では1位となった。
2位は今季最多勝に輝いた菅野の61勝。則本と同じ2012年のドラフトでプロ入りした菅野は、昨季こそ9勝に終わったが、13年が13勝、14年が12勝、15年が10勝、そして今季は17勝と、巨人のエースとして白星を積み重ねている。
3位は57勝で金子千尋(オリックス)、メッセンジャー(阪神)のベテランコンビがランクインした。金子は13年が15勝、14年は16勝を挙げ最多勝に輝いた。15年と16年は7勝に終わったが、今季は3年ぶりに2ケタ12勝をマークし復活した。メッセンジャーも13勝を記録した14年に最多勝を受賞。15年は2桁勝利に届かなかったが、その他の年は10勝以上挙げている。
NPBの記録のみということで、メジャーリーグでプレーする田中、前田はランキング圏外になったが、田中は13年の1年のみだが24勝、前田は13年からの3年間ではあるが41勝だった。
◆ 最近5年間の勝ち星数トップ10
1位 65勝 則本昂大(楽天)
【最多勝ち星】15勝(13年、17年)
2位 61勝 菅野智之(巨人)
【最多勝ち星】17勝(17年)
☆最多勝(17年)
3位 57勝 金子千尋(オリックス)
【最多勝ち星】16勝(14年)
☆最多勝(14年)
3位 57勝 メッセンジャー(阪神)
【最多勝ち星】13勝(14年)
☆最多勝(14年)
5位 52勝 小川泰弘(ヤクルト)
【最多勝ち星】16勝(13年)
☆最多勝(13年)
6位 51勝 菊池雄星(西武)
【最多勝ち星】16勝(17年)
☆最多勝(17年)
7位 49勝 野村祐輔(広島)
【最多勝ち星】16勝(16年)
☆最多勝(16年)
8位 46勝 岸孝之(楽天)
【最多勝ち星】13勝(14年)
8位 46勝 西勇輝(オリックス)
【最多勝ち星】12勝(14年)
10位 45勝 能見篤史(阪神)
【最多勝ち星】11勝(13、15年)
10位 45勝 藤浪晋太郎(阪神)
【最多勝ち星】14勝(15年)
10位 45勝 大野雄大(中日)
【最多勝ち星】11勝(15年)
※勝ち星はNPBのみ
※最多勝ち星は2013年からの5年間
※☆最多勝は2013年からの5年間