28日に『ニッポン放送イヤーエンドスペシャル ロデオドライブプレゼンツ 横浜DeNAベイスターズの軌跡2017』で、DeNAのラミレス監督のインタビューの模様が放送された。
ここでは番組中に放送できなかった部分を含め、インタビューの全文をお届けしたい。
―― 4月終了時点で11勝12敗。スタートダッシュとはいかなかったのですが、投手陣では新戦力が早くから力を示したと思います。
ラミレス監督「去年よりも数字は良かったので、11勝12敗でしたけど、今年は去年よりもいいシーズン序盤を送れた感覚はありました。筒香はベストなコンディションではなかったですし、宮﨑も良いコンディションではなかったんですけど、新戦力が力を見せ始めて、宮﨑とか筒香の調子が上がればさらに良くなるなという実感はありました」
―― 新戦力の中で、開幕前から濵口投手は先発ローテーションで回れるという手ごたえは持っていましたか?
ラミレス監督「春の段階から濵口に関しては、良い所がかなり見受けられました。特にクイックのスピードですね。チームのピッチャーの中でも、ベストなスピードでした。スタミナも非常に良かった。ただコントロールに不安がありました。一軍レベルでどこまで投げられるかという部分はありましたが、3月の段階で、いいものが噛み合えば、かなり一軍のレベルでもやれるんじゃないかという気持ちは持っていました」
―― シーズン全体を通して、他球団では大きな連敗がありましたが、DeNAは大きな連敗がありませんでした。この辺りはどう分析していますか?
ラミレス監督「先発の頑張りという部分が、かなり大きかったと思います。3人左ピッチャーがいたことが、大きな助けになったと思いますし、他にもウィーランド、井納と5人先発が安定していました。そのことが、大きな連敗をしなかった要因のひとつだったと思います。打線に関しても、非常に良かったと思います。前の日に完封負けを喫しても、次の日にしっかり打つという日もありました。そういった部分で、連敗しなかったのかなと思います」
―― 昨年まで苦しんだ交流戦で今年は9勝9敗。この結果をどう見ていますか?
ラミレス監督「交流戦を5割で終えたのは非常に大きかったと思います。もちろん交流戦を優勝することが目標でしたけど、現実的な目でみると、交流戦を5割で乗り切れば、チームにとって非常に大きいと思っていました。もちろんそれも簡単なことではなかったんですけど、選手には我々は5割はいけるんだと言って、実際5割で終える事ができた。そして、2年連続Aクラスを達成できたのだと思います」
―― 8月22日から24日まで首位・広島にサヨナラ勝ちを収めました。ラミレス監督はこの3試合をどう見ていらっしゃいましたか?
ラミレス監督「本当にこの3試合というのは、特別な3試合だったと思います。特に広島3連戦の前に、巨人に3タテされていたんですけど、その後の広島戦を迎えた雰囲気から、絶対にやってやるんだ、必ずここで勝ち切るんだという気持ちが非常に伝わってきました。7、8回に負けていても、選手は誰一人諦めていなかったですし、雰囲気は非常に良かったです。CSに広島に勝てたのは、ここで3試合勝てたことが大きいと思います。3試合連続でサヨナラ勝ちをしたことで、広島に『DeNAは手強いな』、『CSで来たらかなりまずいな』と思わせることができたと思います」
―― CSでは阪神、広島を倒して日本シリーズ進出。不利な状況を跳ね除けた要因はどこにあったのでしょうか?
ラミレス監督「準備が非常に良くできたところが要因だったと思います。自信のレベルもかなり持ち合わせていたなと思います。広島には去年、CSのファイナルステージで敗れていますが、今年はもっとできるという自信がありましたし、しっかり勝つために準備ができたことが大きかったかなと思います。広島の初戦は石田が先発して5回に崩れてしまい、その後雨天コールドにて敗れてしまったんですけど、それ以外の試合はしっかり準備ができて、良い戦いができました。CSファーストステージは甲子園で初戦に敗れて、今言ったように広島にも初戦敗れましたが、選手たちは諦めずに、全く問題ない、あと2試合勝つだけだ、広島の場合は4試合勝つだけだという気持ちでいました。そういったこところも凄く良かったと思います」
―― 日本シリーズはソフトバンクと対戦しました。ソフトバンクにあってDeNAになかったものはどのあたりでしょうか?
ラミレス監督「自信のレベルというか、そういったものがソフトバンクと違いました。ソフトバンクは、大舞台に何度も行っているチームなので、自信があったと思いますし、我々は初めて日本シリーズの舞台に進みました。なので、何人かの選手はナーバスになっていたと思います。我々が日本シリーズで戦っているんだというメンタルを持つのに、2、3試合かかってしまいました。そこで第4戦、濵口が非常に素晴らしいピッチングをして、『俺たちはやれるんだ!』、『俺たちは日本シリーズで戦えるじゃないか』という気持ちがやっと持てたと思います。そこで連勝して、福岡に戻ってあとアウト2つで第7戦というところまできました。ああいう結果になってしまいましたが、本当に後悔はないです。しっかり戦えたと思いますし、後悔がないシリーズだったと思います。去年広島にファイナルステージで敗れたときに、何人かの選手が泣いていましたが、今年は去年を経験してどういう風にやれば勝てるかというのを出せて勝つことができました。日本シリーズは我々にとって初めてでしたが、来年はどういう風に戦えば勝てるかというのを分かっていますし、来年は日本シリーズで勝つことができると思っています」
―― 最後にDeNAファンに来年への意気込みをお願いします。
ラミレス監督「ファンの方々には素晴らしいサポートをしていただいて、本当に感謝しています。ファンのサポートは年々大きくなっていって、来年はセ・リーグ優勝、そしてCSを勝ち抜いて日本一になりたいと思っています。もちろんファンの方々は長年日本一になることを待ち望んでいますし、ファンの求めているものを我々は達成するために来年、ベストを尽くしたいと思っています」
(ニッポン放送ショウアップナイター)
ここでは番組中に放送できなかった部分を含め、インタビューの全文をお届けしたい。
―― 4月終了時点で11勝12敗。スタートダッシュとはいかなかったのですが、投手陣では新戦力が早くから力を示したと思います。
―― 新戦力の中で、開幕前から濵口投手は先発ローテーションで回れるという手ごたえは持っていましたか?
ラミレス監督「春の段階から濵口に関しては、良い所がかなり見受けられました。特にクイックのスピードですね。チームのピッチャーの中でも、ベストなスピードでした。スタミナも非常に良かった。ただコントロールに不安がありました。一軍レベルでどこまで投げられるかという部分はありましたが、3月の段階で、いいものが噛み合えば、かなり一軍のレベルでもやれるんじゃないかという気持ちは持っていました」
―― シーズン全体を通して、他球団では大きな連敗がありましたが、DeNAは大きな連敗がありませんでした。この辺りはどう分析していますか?
ラミレス監督「先発の頑張りという部分が、かなり大きかったと思います。3人左ピッチャーがいたことが、大きな助けになったと思いますし、他にもウィーランド、井納と5人先発が安定していました。そのことが、大きな連敗をしなかった要因のひとつだったと思います。打線に関しても、非常に良かったと思います。前の日に完封負けを喫しても、次の日にしっかり打つという日もありました。そういった部分で、連敗しなかったのかなと思います」
―― 昨年まで苦しんだ交流戦で今年は9勝9敗。この結果をどう見ていますか?
ラミレス監督「交流戦を5割で終えたのは非常に大きかったと思います。もちろん交流戦を優勝することが目標でしたけど、現実的な目でみると、交流戦を5割で乗り切れば、チームにとって非常に大きいと思っていました。もちろんそれも簡単なことではなかったんですけど、選手には我々は5割はいけるんだと言って、実際5割で終える事ができた。そして、2年連続Aクラスを達成できたのだと思います」
―― 8月22日から24日まで首位・広島にサヨナラ勝ちを収めました。ラミレス監督はこの3試合をどう見ていらっしゃいましたか?
ラミレス監督「本当にこの3試合というのは、特別な3試合だったと思います。特に広島3連戦の前に、巨人に3タテされていたんですけど、その後の広島戦を迎えた雰囲気から、絶対にやってやるんだ、必ずここで勝ち切るんだという気持ちが非常に伝わってきました。7、8回に負けていても、選手は誰一人諦めていなかったですし、雰囲気は非常に良かったです。CSに広島に勝てたのは、ここで3試合勝てたことが大きいと思います。3試合連続でサヨナラ勝ちをしたことで、広島に『DeNAは手強いな』、『CSで来たらかなりまずいな』と思わせることができたと思います」
―― CSでは阪神、広島を倒して日本シリーズ進出。不利な状況を跳ね除けた要因はどこにあったのでしょうか?
ラミレス監督「準備が非常に良くできたところが要因だったと思います。自信のレベルもかなり持ち合わせていたなと思います。広島には去年、CSのファイナルステージで敗れていますが、今年はもっとできるという自信がありましたし、しっかり勝つために準備ができたことが大きかったかなと思います。広島の初戦は石田が先発して5回に崩れてしまい、その後雨天コールドにて敗れてしまったんですけど、それ以外の試合はしっかり準備ができて、良い戦いができました。CSファーストステージは甲子園で初戦に敗れて、今言ったように広島にも初戦敗れましたが、選手たちは諦めずに、全く問題ない、あと2試合勝つだけだ、広島の場合は4試合勝つだけだという気持ちでいました。そういったこところも凄く良かったと思います」
―― 日本シリーズはソフトバンクと対戦しました。ソフトバンクにあってDeNAになかったものはどのあたりでしょうか?
ラミレス監督「自信のレベルというか、そういったものがソフトバンクと違いました。ソフトバンクは、大舞台に何度も行っているチームなので、自信があったと思いますし、我々は初めて日本シリーズの舞台に進みました。なので、何人かの選手はナーバスになっていたと思います。我々が日本シリーズで戦っているんだというメンタルを持つのに、2、3試合かかってしまいました。そこで第4戦、濵口が非常に素晴らしいピッチングをして、『俺たちはやれるんだ!』、『俺たちは日本シリーズで戦えるじゃないか』という気持ちがやっと持てたと思います。そこで連勝して、福岡に戻ってあとアウト2つで第7戦というところまできました。ああいう結果になってしまいましたが、本当に後悔はないです。しっかり戦えたと思いますし、後悔がないシリーズだったと思います。去年広島にファイナルステージで敗れたときに、何人かの選手が泣いていましたが、今年は去年を経験してどういう風にやれば勝てるかというのを出せて勝つことができました。日本シリーズは我々にとって初めてでしたが、来年はどういう風に戦えば勝てるかというのを分かっていますし、来年は日本シリーズで勝つことができると思っています」
―― 最後にDeNAファンに来年への意気込みをお願いします。
ラミレス監督「ファンの方々には素晴らしいサポートをしていただいて、本当に感謝しています。ファンのサポートは年々大きくなっていって、来年はセ・リーグ優勝、そしてCSを勝ち抜いて日本一になりたいと思っています。もちろんファンの方々は長年日本一になることを待ち望んでいますし、ファンの求めているものを我々は達成するために来年、ベストを尽くしたいと思っています」
(ニッポン放送ショウアップナイター)