一番乗りは道内初の国公立大出身プロ野球選手
昨秋のドラフトで西武に育成2巡目指名を受けた齊藤誠人捕手(北海道教育大学岩見沢校)が5日(木)、埼玉・所沢の若獅子寮に入寮した。
新人選手の中で一番乗りの入寮となった齊藤誠は、札幌生まれ札幌育ちということもあり、最高気温5度という寒空の中でも「涼しい」と平然。寒さに凍える報道陣を驚かせると、入寮に際して持参したパソコンで「1割くらい残っている」という卒業論文を、「新人合同自主トレまでには終わらせたい」と意気込んだ。
捕手ということで「日本代表としても活躍された炭谷選手に色々と話を聞いてみたい」と語ると、理想とする選手像については「モリーナのようにどんな球がピッチャーからきても盗塁を刺せるようなキャッチャーになりたい」とコメント。昨年のWBCで活躍したプエルトリコ代表のモリーナ(カージナルス)の名前を挙げた。
また、野村克也氏の著書を愛読していることを明かし、「高校の時に監督に薦められて野村ノートを読み始めてから自分の中の参考書になっている。(野村氏のように)頭を使えるようになりたい」と頭脳派捕手を目指す。
その齊藤が入寮に際して持ち込んだ“こだわりの一品”が、『中学生のサインボール』。家庭教師先の中学3年生の男の子が「自分もプロ野球に行くので待っていてください」と書いたボールを持ち込み、「今年から高校1年生になるので3年後、その先も残っていられるように頑張りたい」と決意を新たにした。
まずは支配下登録を目標に、9日からスタートする新人合同自主トレに臨む。