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立浪、山本昌、岩瀬…若手育成に長けた監督・星野仙一

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中日監督時代の星野仙一さん(C)KYODO NEWS IMAGES
 楽天は6日、星野仙一取締役副会長が2018年1月4日に死去したことを発表した。

 星野副会長といえば、“闘将”、“燃える男”などの異名を持ち、監督時代には中日、阪神、楽天の3球団全てでリーグ優勝に導いた。

 “監督”・星野仙一の特徴のひとつとして、若手選手の積極起用が挙げられる。中日監督時代の88年には長年ショートのレギュラーを務めていた宇野勝をセカンドにコンバートして、高卒ルーキーの立浪和義を開幕からショートで起用。立浪は星野監督の起用に応えこの年、新人王、ゴールデングラブ賞(ショート)を受賞し、リーグ優勝に貢献した。

 同年のリーグ優勝には、野球留学をしていた山本昌をアメリカから呼び戻している。山本昌はこの年プロ初勝利を含む5勝をマークし、後に200勝を挙げる大投手となった。

 88年から11年後、星野監督が2度目のリーグ優勝を飾った99年は、ドラフト1位の福留孝介を開幕から『2番・遊撃』で起用。守備に不安を抱え、試合終盤には久慈照嘉が守備固めに入ることが多かったが、星野監督はスタメンから外すことなく試合に使い続けた。福留はこの年、打率.284、16本塁打の活躍を見せた。

 ドラフト2位で入団した岩瀬仁紀は、プロ初登板となった広島との開幕戦で一死も奪えず降板。「初登板の広島戦では金本に打たれた。それでも山田投手コーチを呼んで、明日もチャンスがあったら使うぞ!と言った」(中日・岩瀬がプロ野球新記録となる950試合登板達成時の星野さんコメント)。星野監督はチャンスを与え、岩瀬もその期待に応えた。シーズン途中から勝ちパターンの一角を担い、最終的には最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

 その他、中日監督時代は中村武志、彦野利勝、与田剛、森田幸一、川上憲伸、野口茂樹など、阪神監督時代は今岡誠、井川慶、赤星憲広、藤本敦士、浜中おさむ、楽天監督時代には新人ながら開幕投手を任せた則本昂大をはじめ、現在チームの主力となっている銀次、松井裕樹、美馬学といった若手を育てあげた。

 また、立浪の通算487二塁打、岩瀬の通算954登板はNPB記録、山本昌は通算200勝、福留が日米通算2000安打を達成するなど、星野さんが監督時代に起用した若手選手たちの多くが、後に球界を代表する選手となっている。

 チームを強くするために大型補強も多く敢行していたが、それと同時に若手選手も育成を忘れなかった。そのことが、4度のリーグ優勝、1度の日本一の礎となったといえそうだ。

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