昨季終盤に2戦連続弾を放った細川成也
今季、DeNAの外野のレギュラー争いが激化しそうだ。
昨季DeNAの外野はレフト・筒香嘉智、センター・桑原将志、ライト・梶谷隆幸が基本的な構成だった。筒香は2016年に本塁打と打点の二冠王に輝き、桑原は昨季全143試合にトップバッターで出場、梶谷は昨季20本塁打&20盗塁をマークするなど実力者が揃う。
今季はこの外野陣を脅かしそうな若手選手が出てきそうだ。2年目の細川成也がその一人。高卒1年目の昨季、10月に一軍昇格すると、プロ初出場・初打席となった3日の中日戦で、笠原祥太郎からバックスクリーン直撃の3ラン。さらに翌4日の中日戦でも本塁打を放った。
最後の2試合の活躍が評価され、クライマックスシリーズ・日本シリーズでも一軍に帯同。広島とのクライマックスシリーズ第5戦で大瀬良大地からタイムリーを放てば、ソフトバンクとの日本シリーズでも初打席で寺原隼人からセンター前ヒットを記録しており、大舞台でも存在感を見せた。
二軍で180個の三振を喫するなど課題はあるが、長打力は魅力的。確実性があがれば、レギュラーを奪ってもおかしくない存在だ。
▼ 細川成也
昨季成績:2試 率.400 本2 点4
メキシコで大活躍した乙坂智
プロ7年目を迎える乙坂智も、昨年のクライマックスシリーズから存在感を高めている。
乙坂は昨季、打率.190、2本塁打、3打点の成績に終わったが、クライマックスシリーズでは阪神とのファーストステージ第2戦で3ランを放つと、広島とのファイナルステージでも第2戦で2点タイムリー。代打でCS新記録となる5打点を挙げた。
さらにオフはメキシコのウインターリーグに参加。ウインターリーグでは27試合に出場して打率.410、12打点の大暴れ。
クライマックスシリーズから続く好調をキャンプ、オープン戦で披露できれば、代打という役割から卒業する可能性も十分ありそうだ。
▼ 乙坂智
昨季成績:83試 率.190 本2 点3
佐野はアジア・ウインターリーグで存在感
本職は一塁だが、捕手や外野をこなす佐野恵太も忘れてはならない。
佐野はルーキーイヤーの昨季、ドラフト9位入団ながらも開幕一軍を掴むも、開幕後は一軍投手に対応できず、18試合の出場で打率.095と苦しんだ。シーズン終了後に行われたアジア・ウインターリーグでは、打率.391、5本塁打、18打点の活躍で、大会MVPと最優秀打者賞に輝いた。
▼ 佐野恵太
昨季成績:18試 率.095 本0 点1
昨季までは不動の外野陣だったが、今季は競争力がさらに高まりそうな予感。若手選手たちが、虎視眈々とその座を狙っていく。