メジャー通算42発のドミンゲスを獲得
ロッテは10日、マット・ドミンゲスの獲得を発表した。
ドミンゲスはアストロズ時代の13年に21本塁打を放つと、翌14年も16本のアーチを描いた。15年以降はメジャーでの出場試合数は5試合だが、メジャー通算42本塁打を記録する。
レッドソックスのマイナーでプレーした昨季は、116試合に出場して16本塁打を放った。
長距離打者不足
ロッテの昨季チーム本塁打は、リーグワーストの95本。チーム最多本塁打は、シーズン途中に獲得したペーニャの15本塁打と、長打力不足に喘いだ。
過去10年を振り返っても、08年からの3年間はチーム本塁打が100本以上を記録していたが、11年以降は100本を超えたシーズンがない。統一球が導入された11年は46本塁打、15年(15年は楽天と並びワーストタイ)から3年連続でチーム本塁打リーグワーストに終わっている。
個人で見ても、この10年間でチーム本塁打30本を記録した選手はおらず、日本一となった05年のイ・スンヨプの30本塁打まで遡らなければならない。ちなみに、右打者では04年のベニーが記録した35本塁打を最後に、シーズン30発を放った選手が現れていない。
【チーム本塁打(本塁打のリーグ順位)/チーム最多本塁打者(本数)】
08年:127本(3位)/大松尚逸(24本)
09年:135本(2位)/サブロー(22本)
10年:126本(4位)/金泰均(21本)
11年: 46本(6位)/井口資仁(9本)
12年: 64本(6位)/井口資仁(11本)
13年: 91本(5位)/井口資仁(23本)
14年: 96本(4位)/クルーズ(16本)
15年: 85本(5位)/デスパイネ(18本)
16年: 80本(6位)/デスパイネ(24本)
17年: 95本(6位)/ペーニャ(15本)
ドミンゲスも自身の役割を理解
長年、長距離打者不足に喘いているだけに、ドミンゲスにかかる期待は大きい。
ドミンゲスも「ファンの方は私の長打力に期待をしてくれていると聞いている」と球団を通じてこのようにコメントしており、チーム状況、自身の役割をしっかりと理解している。
「その期待にしっかりと応えられるようにしっかりと準備をしていきたいと思う。目指すはマリーンズの優勝。チャンピオンになるために精一杯、貢献できるように頑張りたいと思っている」。
日本の野球に順応し、イ・スンヨプ以来の30発、そしてマリーンズを優勝に導く殊勲打を多く放っていきたいところだ。