厚木市内で自主トレ
DeNAの三嶋一輝、石田健太、山崎康晃、熊原健人の4投手が10日、神奈川県厚木市内で行なっている自主トレーニングを報道陣に公開した。
球団OBの三浦大輔氏が続けていたトレーニングを昨年から引き継いだ4投手は、恒例の朝の山登りから始め、グラウンドでのキャッチボールやノックのメニューをこなすと、最後は坂道ダッシュで徹底的に下半身強化を行った。
今シーズンも守護神としての期待がかかる山崎康晃は、「(この自主トレは)今年で3年目になるが、毎年毎年、去年の反省、今年の目標があって、という中で身体も鍛えていかないといけない」と話し、「自主トレをやって今年始まるなという気持ちにさせられる。僕自身これがスタートなんで、毎年毎年楽しみにしているし、山登りという原始的なトレーニングだが、身体を使うという意味では本当に鍛えられるいいトレーニング」と充実した様子。
「明日以降も続くが、鍛えて、温泉に入りながら、体も休めながら、コンディションを整えていきたい。毎年そうだが、身体が大きくなっていく中で、ただのブーちゃんじゃいけないと思うし(笑)。足腰を鍛えて土台作りという意味でも、山登りだとか坂のダッシュだとか、野球のボールを握らず、バスケットボールをしたり、サッカーをしたり。今の時期はキツイものも楽しんで、みんなでそういう練習をして基礎からやっていければいいな思っている。もっともっとこれから追い込んでいくつもり。引き続きコンディショニングを進めていきたい」と練習の意図を説明した。
通算100セーブまで残り4セーブ
2月1日のキャンプ初日でブルペンに入れる状態を目指すのか訊かれた山崎康晃は、「現段階では何も言えないが、投手コーチと相談しながら、トレーナーとコンディショニングを確認しながら慎重に進めていけたら。去年あれだけ長いシーズン過ごせた。本当にうれしいことですけど、身体には気を付けて、毎年毎年けが無くやるためには、そういう部分も大事にしていかなきゃいけない」とコンディションを見極めながら調整を進めたい考えを示した。
また、昨年の日本シリーズでは第5戦で自身初のイニングまたぎの登板でのセーブを挙げた山崎康晃。だが山崎康を上回る存在感を見せたのが、ソフトバンクの守護神・サファテだった。第6戦ではサファテが、3イニングを投げて日本一へ導いた姿を目の当たりにし、「相手の抑えの強い壁があって、悔しさをいろいろ感じて横浜に帰ってきた。回またぎの体力を強化してやっていかないといけないと思うし、(投げられるのが)1イニングだけだとやっぱり…そのときブルペンの構成というのもある。回またぎをやらせていただける体力も身につけて信頼もつけて、そういうところにも挑戦していきたい。それは過去3年間とは変わっていかないといけないな、と。そういうポジションなんで」と自身が目指す理想像をハッキリと口にした。
現在、通算96セーブ。今季は小林雅英(ロッテ)、馬原孝浩(ソフトバンク)の5年目を抜く、日本人投手最速、4年目での通算100セーブの記録がかかる。ハマの絶対的守護神へ。山崎康晃の挑戦が始まる。
(取材・文=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)