気になる開幕投手
今季は例年以上にDeNAの開幕投手、先発ローテーションの争いが熾烈を極めそうだ。
ラミレス監督就任1年目の16年は山口俊(故障により開幕投手は井納翔一)、17年が石田健大と、早々に開幕投手を発表してきたが、今季は「現時点の候補として石田、浜口、今永、ウィーランド」と話すなど、ギリギリまで争わせる方針だ。
昨季開幕投手を務めた石田健大は、10日に行われた神奈川県・厚木市内の自主トレで「最近2年連続で(開幕投手を)やられている人はいないですし、やらせていただけるのでればという気持ちでいます」と意気込んだ。
その一方で「開幕に目を向けるのではなくて、6人のローテーションに入ることがまずは一番だと思います。去年と違うところというのをアピールしていかないと、自分の立場がどこにいくかわからない」と危機感を持つ。
昨季開幕投手を務めた石田が、危機意識を持つほど、DeNAの先発の駒が揃っている。開幕投手に向けた“アピール合戦”は激しくなりそうな予感だ。
先発陣が充実
開幕投手候補が複数名挙がるように、近年のDeNA先発陣の充実ぶりに目を見張る。
ラミレス監督が開幕投手候補に挙げた投手たちは、12年ドラフト3位の井納翔一、14年ドラフト2位の石田健大、15年ドラフト1位の今永昇太、16年ドラフト1位の浜口遥大と、近年のドラフトで獲得した選手ばかり。外国人も、昨季球団の助っ人投手では史上初となる2ケタ10勝をマークしたウィーランドは昨季入団した投手だ。
ドラフト、外国人投手の補強が上手くいっている近年は、投手力が向上し、ここ2年は連続でAクラス入り。昨年は19年ぶりに日本シリーズ進出を果たした。
さらに、ドラフト1位の即戦力左腕・東克樹(立命館大)が加わった。8日に行われた新人合同自主トレを視察したラミレス監督は東について「ローテーションに入れる能力、10勝できるポテンシャルを持っている」と高く評価する。その他、昨季プロ初勝利を挙げた飯塚悟史、移籍2年目の平良拳太郎、3年目の熊原健人などが控える陣容。
開幕投手、先発ローテーションを目指す競争は、レベルの高い争いとなりそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)