日本ハムからオリックスにFAで加入した増井浩俊が14日(日)、横浜市内のグラウンドで行われた自主トレを公開した。
報道陣の前でキャッチボールを披露した後、取材に応じた増井は「チームが変わったのですごく楽しみ」と現在の心境を笑顔で話すと、「オフの過ごし方は変えてませんが、年齢も上がってきているので、今までのパフォーマンスをレベルアップできるようにという気持ちで年末年始も休まずに投げました」と調整が順調に進んでいることを強調した。
昨年までオリックスの抑えを務めていた平野佳寿がMLBのダイヤモンドバックスに移籍したこともあり、新守護神としての活躍が期待されている増井は、「平野さんが残っていたとしても競争して抑えをやりたいと思っていた」と述べつつ、「平野さんが移籍されたことで、より自分が頑張らなきゃいけない」と続け、表情を引き締めた。
また、抑えに転向してから京セラドーム大阪と、ほっともっとフィールド神戸での防御率が0点であることを指摘されると、「そうなんですか?」と驚いた表情を浮かべながらも「確かに京セラはマウンドの硬さが好きな球場なので、投げやすい球場ですし、たくさん投げられるのはいいですね」と嬉しそうに語った。
一方で、今度は敵に回る日本ハムについても言及。「一緒にやってるときは『もっと点を取ってくれよ』とか思ってたので(笑)」と冗談を交えつつ、「打線が強いという感じじゃなかったので、1年間ファイターズからは点を取られないように頑張りたい」と意気込んだ。その後、入団会見で掲げた40セーブに加え、防御率1点台という、もう1つの目標も発表して自主トレ公開は終了した。
ちなみにブルペンに入るのはキャンプ2日目以降とのこと。この日の増井の表情からは、新天地での不安よりも、自信やワクワク感、そして頼もしさを感じた。そんな新守護神のお披露目をオリックスファンは心待ちにしている。
取材・文=どら増田