菊池雄星
新シーズンに向けた決意を語る菊池

◆ エースとしての自覚

 2月1日のキャンプインを前にした26日(金)、西武の出陣式が所沢のくすのきホールで行われ、駆けつけた2952名のファンの前で辻監督や選手たちが新シーズンに向けた意気込みなどを語った。

 昨年、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝き、2位躍進の原動力となった菊池雄星は、高橋光成、多和田真三郎といった若手先発陣や、十亀剣、高木勇人と共に壇上に上がると、「野上さんや牧(田)さんがいなくなったので、僕らが中心となって先発陣を引っ張っていきたい」と述べ、投手陣のリーダー格としての自覚をうかがわせた。

 出陣式終了後、「投手陣を引っ張る」という発言について問われると、「言葉で引っ張ろうとは思わない」とし、「立場も変わってきて、自然と見られる立場にもなってきている。普段の取り組みや振る舞いの部分で若手に良い影響を与えられるように」との考えを口にした。

◆ 2段モーションについては…

 また、昨シーズン途中に指摘を受け、フォームの修正を余儀なくされた2段モーションに関する質問が向けられると、「去年はそういうルールだったということ」と述べ、今年から2段モーションが解禁となることに関しては「まだどっちにするかは決めていない」と主張。2段モーションと指摘された以前のようなフォームに戻す可能性も示唆した。

 とはいえ、一度リセットしたこともあり「戻すというより、もう1回作り直すというか、新しいフォームという意識」で取り組むことを強調。開幕投手に関しても「そこを目指して調整はしてきたつもり」と、3年連続の大役に意欲を見せたが、2年連続で二桁勝利を挙げている左腕は「10月まで安定したパフォーマンスを出す」ことの重要性も指摘した。

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