2月1日のキャンプインを前にした26日(金)、西武の出陣式が所沢のくすのきホールで行われ、約3000人のファンの前で主力選手たちが新シーズンに向けた目標や決意などを語った。
◆ 切磋琢磨する捕手陣

昨シーズンの序盤をケガで棒に振った森友哉は「1軍に居続けることが第一の目標で、1試合でも多くスタメンで出られたら」と語り、昨季はバットでの活躍も目についた炭谷銀仁朗は「もっと上を目指して」とコメント。目標を問われると「トリプルスリー」と発言し、会場を盛り上げた。
一方、昨年自己最多の68試合に出場した岡田雅利は「炭谷銀仁朗会長を、脅かせたかはわからないですけど、しっかりやることはできたのかなとは、満足はしてないですけど」と述べ、「辻監督に右打ちで切ることをアピールして、あとはバントをしっかりできるように」と打撃面の向上を誓った。
◆ 主砲たちの決意
主将として2年目を迎える浅村栄斗は、「とにかくチームが優勝できるように、その一員になれるように」と10年ぶりのリーグ制覇を見据え、こだわりたいと語った打率については「3割を目標にはしたい」と続けた。
シーズン終盤にチャンスをモノにした山川穂高は、「1試合1試合フルスイングすること」を目標に掲げ、レギュラー定着に向けて「試合にでることにこだわりたい」と主張。その山川との4番争いにも注目が集まる中村剛也は「もう一回、サードのレギュラーをとれるように頑張りたい」と語り、「1年を通してフルで戦いたい」との思いを口にした。
◆ 辻・西武の申し子たち

辻監督の下で大きく飛躍した選手の1人でもある外崎修汰は、「我慢して使っていただいた」と昨季を振り返り、まずは「試合に出場できるようにキャンプからアピールしていく」ことを念頭におく。そして外崎同様、辻監督の期待に応えた源田壮亮は「ちゃんと守るということを第一に考え」、昨年21個あった失策を「何とか1ケタで抑えられるように」と決意を新たにした。
また、昨季は外崎(23盗塁)や源田(37盗塁)と共に、シーズン途中から25個の盗塁を成功させ、“機動力の西武”の原動力となった金子侑司は「源田君に盗塁の数を負けないように頑張りたい」と意気込み、2年ぶりの盗塁王に関しても「獲りにいきたい」と意欲を見せた。
◆ 欠くことのできない存在
外崎や金子らとポジションを争う栗山巧は、「しっかりコンディションを整えて、ファンの皆さんに喜んでもらえるようなプレーができたら」と語り、テクニカルコーチも兼任する松井稼頭央は「どんな形でもいいのでチームに貢献したい」と主張。10年ぶりのリーグ制覇に向けてチームを支えていく考えを示した。
チームの中軸となった秋山翔吾は「とにかくフルイニング最後まで出るというのが今の自分の目標」と述べ、「チームとしても節目ですし、自分も30という年になるので、それでもやっぱりさらに若々しく激しいプレーもやっていきたい」と節目のシーズンに向けて意気込んだ。