126球の投げ込み
「課題はまだまだあるんですけど、秋とか去年のシーズンの反省を活かして、今年の自主トレもその課題を克服するためにやってきた。そういう点では昨日、今日と自分の感覚もイイですし、何より自信を持って投げられているのが一番かなと思います」
右肩の故障から完全復活を目指すヤクルトの由規は、このように話した。
3年ぶりに一軍スタートとなった今キャンプ。由規は「今年のキャンプは実戦が早く始まるので、この第1クールしか投げ込む機会がないと思う」と2日のブルペンでは126球の投げ込みを行った。
「昨日の初日が良くても今日がダメだったらダメだという意識を持っていたので、そういう点では良かったと思う。まだ2日しか立っていないですけど、計画通りできています」と充実した表情で話す。
由規「もう一度ローテを掴みとらないと」
13年に右肩のクリーニング手術を行って以降、一進一退の状況が続き、育成選手としてプレーした時期もあった由規。度重なる困難を乗り越え16年7月9日の中日戦で、1771日ぶりに一軍のマウンドにあがり、同月1786日ぶりに勝利を挙げた。昨季は10試合に登板し、3勝5敗、防御率4.31。投球回数は16年の25回2/3から54回1/3と増やした。
完全復活を目指す今季に向けて由規は「もう一度ローテーションに掴み取らないことには結果も出せない。開幕からローテーションに入れるようにアピールしないといけない」と意気込む。
4年ぶりに指揮を執る小川淳司監督は「秋の時点でも肩の状態は良いと言っていた。去年のような中10日は度外視して、中6日でしっかり回ってくれるような準備をしてくれ、と本人には伝えてある」と先発ローテーションの一員として投げる事を期待する。
まずはキャンプ、オープン戦で結果を残し、開幕ローテーション入りを目指す。その先に、2010年以来となる2ケタ勝利も見えてくる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)