期待のドラ1左腕
昨季左投手の勝ち星が12球団トップの30勝を記録したDeNAに、また1人楽しみな左腕が加わった。
それがドラフト1位・東克樹だ。身長は170センチと小柄だが、150キロを超える力強いストレートに、自身が武器と話すカーブ、チェンジアップを巧みに操る。東は「ストレートとの緩急があると思うので、上手くタイミングを外せたらいいなと思います」と話す。
このキャンプは立ち投げではあるがブルペンに2度入っている。3日のブルペンでは40球の投げ込みを敢行。「カーブとチェンジアップは自分の思った通りというか、しっくりした感じで投げられたので良かったと思います」と振り返った。
第1クールはコーチと話し合って立ち投げで、第2クールから捕手を座らせて投げ込みを行う予定だ。東は「(捕手を座らせて)早く投げたいです。ウズウズしています」と待ちきれない様子。
激しいローテ争い
先発ローテーション入りが期待される投手ではあるが、ローテ入りするためにこの先、結果を残していかなければならない。
DeNAの先発ローテをみると、昨季チーム最多の11勝を挙げた今永昇太、新人ながら2ケタ勝利を記録した浜口遥大、球団の外国人では史上初となる10勝をマークしたウィーランド、チーム最多の152回1/3を投げた井納翔一、開幕投手を務めた石田健大の5人はほぼ当確。残りの1つのイスを飯塚悟史、平良拳太郎らと争うことになる。
東は「自分の持ち味はコントロールで、タイミングを外して打たせて取るピッチャー。そこを武器にして実戦でアピールしていきたい」と意気込み、「ケガをしたら全部水の泡なので、体のケアを怠らずにしっかりやっていけたらいいなと思います」と故障しない体作りを徹底していく考えだ。
近年のDeNAのルーキー左腕は、昨季新人ながら10勝を挙げた浜口をはじめ、石田、今永と1年目からローテーションに割って入っている。東も先輩たちと同じように1年目から、先発ローテに加わりたいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)