指揮官は佐野の代打兼第3捕手構想を思案
DeNAの高城俊人捕手が、“浜口専属捕手”からの脱皮を誓った。
昨季先発出場した19試合は、すべて新人左腕・浜口遥大とのコンビ。シーズン10勝のうち9勝、さらに広島とのCSファイナルステージ、ソフトバンクとの日本シリーズでも息の合ったコンビで白星をつかみ、高城は浜口の新人特別賞獲得を見事にアシストした。
課題だった打撃面でも、少ない出番ながらシーズン打率.250を記録。日本シリーズでは3連敗で迎えた第4戦で貴重なソロ弾を放ち、好投した浜口とともにシリーズの流れを変えた。
記憶に残る活躍が多かった17年シーズンだったが、高城は「浜口のときしか(マスクを)被れなかった」と悔しさを滲ませる。「(今季は)他の投手とも多くコンビを組んで信頼されるように。シーズンが終わった頃にはレギュラーだったと言われるように頑張ります」。“浜口専属捕手”からの脱皮が今年のテーマだ。
今キャンプの一軍メンバーは、高城に加え戸柱恭孝、嶺井博希とお馴染みの3人。ただ、ラミレス監督は打力に優れ、アマチュア時代に捕手経験のある佐野恵太外野手の第三捕手プランを持ち、昨季3番手扱いだった高城は厳しい立場だ。
それでもチームには、再び将来有望な左腕・東克樹が加入。新人サウスポーはじめ、キャンプから投手陣を上手く導くことができれば、開幕マスクの可能性も拓けてくる。今キャンプここまでの成果について、「手応えはあります。順調です」と高城。その自信を、今後の実戦結果に結び付けてほしいところだ。