◆ 「自分の投球でチームにいい雰囲気を」
ドラフト1位左腕の東克樹が加わり、左腕王国増強を目指すDeNA。その中で昨シーズン開幕投手を務めながらも、6勝6敗、防御率3.40の成績に終わった石田健大は、危機感を持って今キャンプに挑んでいる。
「去年の成績がダメだったぶん、オフシーズンの過ごし方を見直した」と語る左腕。東が加わったことで、今永昇太、浜口遥大との左腕カルテットが注目を浴びているが、「まずは先発ローテーションに入ることが一番」と謙虚な姿勢を崩さない。
2年目の16年に9勝4敗、防御率3.12の好成績を残し、貴重な先発左腕として規定投球回もクリアした(153回)。その実績を認められ、昨季は初の開幕投手を務めた。だが、開幕早々に左肘の違和感を訴え約1カ月半離脱。復帰後はチームの2年連続3位に貢献したが、CS、日本シリーズでは、再び悔しい登板が続いた。
今年も開幕投手候補に挙げられているが、まずは「規定投球回をクリアして、できれば2ケタ勝利。これは首脳陣、ファンからも求められる部分だと思う。それを前提に、先発ローテーションを1年間しっかりと守り、1つでも多く白星を積み重ねて優勝に貢献したい」と語る。
最近は主将・筒香嘉智と行動をともにすることが多く、リーダーの風格も漂い始めている“左腕カルテット”の長男。ローテの柱として「自分の投球でチームにいい雰囲気をもたらしたい。そういう投球を毎週したい」と力を込めた。