◆ 25日の紅白戦で初実戦へ
宮崎・清武運動総合公園で行われているオリックスの春季キャンプは、第4クールの2日目。福良淳一監督はこの日、二軍調整中だった吉田正尚の一軍昇格を明言した。
予報外の雨に見舞われたこの日の宮崎。指揮官は「天気だけは仕方ない」と切り替え、明日の紅白戦や今後のプランについて話した。その中で飛び出したのが、吉田正の話題だ。
「正尚は次まで向こう(ニ軍)に置いておきますが、何もなければ24日から始まるその次のクールから上げます」。
この春は初日から二軍での調整が続いていた左の大砲について、福良監督は24日から始まる最終クールから一軍に合流させることを明言。さらに、翌25日の紅白戦への出場を問われると「そうなりますね」とコメント。一軍で今季初実戦を迎えるプランを明らかにした。
昨シーズン終了後に腰の内視鏡手術を受けたことを考慮し、春季キャンプは二軍スタートとなっていた吉田。ここまで経過は順調とのことで、練習でも鋭いスイングを見せているだけに、慎重に慎重を重ねることで、オリックスの“ミスター・フルスイング”が1年間通じて離脱しない体制を整えた。
◆ 17日の紅白戦は『開幕投手争い』!?
また、17日の紅白戦ではディクソンと西勇輝が先発し、山岡泰輔も登板予定。すると、福良監督は「この中から開幕投手が出てくる」とポロリ。
すぐに「あっ、金子がいない」と報道陣を笑わせたが、日程の都合上、開幕投手を金子にしないプランも持ち上がっているのは事実。3投手にとって、明日の試合は現時点での仕上がりをアピールする格好の舞台となりそうだ。
その他、近藤大亮や黒木優太、注目ルーキーのK-鈴木も登板する予定。ロメロとマレーロの外国人も1打席ずつ打席に立つということで、注目ポイントの多い一戦となりそうだ。
取材・文=どら増田