女房役・松井雅が好送球連発!
中日の笠原祥太郎投手が18日、広島との練習試合(コザしんきんスタジアム)に先発登板し、3回を被弾による1失点に抑えた。
12日の練習試合(韓国ハンファ戦)で2回無失点と好投するなど、今キャンプを順調に過ごしている期待の2年目左腕。この日の相手は、リーグ連覇中の広島打線。1番から田中、菊池、丸、松山と、主力打者がズラリと並んだ。
初回は先頭の田中を一ゴロに退けたが、一死から2番菊池に中前打を許した。続く丸には2ボール1ストライクとされたが、4球目の真っ直ぐで空振りを奪い、スタートを切っていた菊池を松井雅が好送球で刺した。このボールについて笠原は、「真っ直ぐ高めのボール球。結果的に差し込む形になっただけです」と謙遜したが、2-2となったあと丸を左飛に退け、グラブをポンと叩いた。
2回は4番松山、5番堂林をテンポよく退けたが、二死から6番バティスタに、高めの真っ直ぐを左翼席へ運ばれた。それでも、7番安部を空振り三振に仕留めると、3回は一死から9番石原に中前打を許したものの、1番田中はこの試合2つ目の空振り三振。続く菊池の打席で、代走・坂倉のスティールを再び松井雅が阻止し、笠原は一発を含む3安打1失点、2奪三振無四死球の内容でマウンドを降りた。
左腕は降板後、「(広島打線に)嫌なイメージを与えたかったが、ちょっと残念。変化球はよかったが、打たれたのはすべて真っ直ぐ。威力が落ちているので精度を上げて行きたいです」と話した。
本人からは反省の言葉が多かったが、この試合では走者を背負ってからの落ち着きが光った。松井雅の好送球にも救われたが、セット時はクイックや間合いに長短をつけるなど、広島の機動力をバッテリーの共同作業で封じた。
今季の開幕戦は、3月30日の広島戦(マツダスタジアム)。開幕ローテ入りとともに、笠原の開幕カードでの先発登板も見えてきた。