臨時特別コーチの山田久志氏が指導
宮崎・清武運動総合公園で行われているオリックスの春季キャンプは、第4クールの最終日。前日の紅白戦に初登板したドラフト2位のルーキーK-鈴木がブルペンに入り、阪急OBで臨時特別コーチとして宮崎入りしている山田久志氏が見守る中、110球を投じた。
山田特別臨時コーチ、高山投手コーチからアドバイスを受けた鈴木は、「110球投げて、ゲッソリしました」と苦笑い。自身の役割について質問が飛ぶと、「今の段階では先発は厳しい。投げる体力と走る体力は違う。100球以上投げたのは大学時代以来かもしれない」と振り返りつつ、次のように続けた。
「でも、今日投げられたということは今後もいける。ただ、下半身が疲れていないのは使えてないからだと思う。すっぽ抜けたり、もったいないボールが多かった。右足に体重を乗せることを意識しながら、クイック、セット、2段モーションと使っていく。期待が空回りしないように、求められているのは何かを考えていきたい」
鬼の福良がバッサリ
そして、山田特別臨時コーチからは「たくさんの言葉をいただいた」という。鈴木のピッチングを見ていた福良淳一監督は「へばってましたね。スタミナないのかなぁ…。ポジションを決めるのはまだ難しい。カーブを投げるときはいいけどね。ファームで先発をやらせます」と今後の育成プランを明かした。
また、福良監督は今季初のバッティングピッチャーを務めたベテランの岸田について「見られなかったんですけど、良かったとコーチから聞きました」と述べ、2月25日(日)の紅白戦に起用する意向を示した。
ファームとの入れ替えについては、「次のクールから戸田、杉本、鈴木昴を落とします」と語り、ここまで紅白戦で2本の本塁打を放っていた杉本の降格を明言。「杉本と鈴木はきのうの紅白戦でサインミスをした。今の時期、エラーや三振は仕方ないけど、サインミスは話にならん!」とバッサリ。今年最初の“鬼の福良”が発動した。
インフルエンザB型を発症した後藤は「4日間出られなかった」と降格が決定。20日の第5クールにはファームから、きのうの紅白戦で実績を残した西野と根本が再昇格する。
取材・文=どら増田