ニュース 2018.02.26. 13:00

オープン戦が開幕!復活の気配と、新戦力の躍動

無断転載禁止
巨人・ゲレーロ(C)KYODO NEWS IMAGES

球春到来


 2月24日(土)、プロ野球のオープン戦が開幕。野球ファンにとって長くつらいオフが終わり、ついに野球の試合が行われる日々が戻ってきた。

 開幕週は土日の2日間のみ開催。主に沖縄を拠点にキャンプを張った8チームによる対戦となった。シーズン開幕まで1カ月以上あるとはいえ、ここからは各選手がサバイバル。1カ月の間に首脳陣の印象に残らなければ、開幕一軍・スタメンというところは見えてこない。

 まだ2試合というところであるが、スタートダッシュを切ったのは誰か。目立った選手を取り上げてみたい。


復活に期待


 唯一の連勝スタートとなったのが楽天。中でもインパクトを残したのが、ベテランの今江敏晃だった。

 24日は欠場も、初戦となった25日のDeNA戦で2打数2安打、4打点の大暴れ。仕上がりの早さをアピールし、梨田昌孝監督もその活躍ぶりに目を細める。

 2016年から楽天に加入も、度重なる故障にも苦しみ、期待通りの活躍とはならず。昨年も開幕スタメンには名を連ねたが、終わってみれば51試合の出場に留まった。“3年目の正直”へ…。ウィーラーや銀次、アマダーといった強力なライバルがひしめく一・三塁争いに挑む。


 阪神では、藤浪晋太郎への期待が高まっている。

 25日の中日戦で先発すると、好調・京田陽太を内野ゴロに斬り、つづく新助っ人・アルモンテは振り逃げにはなったものの低めの変化球で空振り三振を奪った。一死一塁となって3番・大島洋平と対戦中、天候が悪化して降雨ノーゲームとなってしまったものの、苦手な立ち上がりに好印象を残した。

 「前回のブルペンからバランスもよく、いい感覚で試合に入って行けたのは確か」と本人も手応えを掴んでおり、まさに水を差された格好になってしまったが、首脳陣もファンも昨年からの変わり身に期待を寄せる。


躍動する新戦力


 また、この時期の注目ポイントと言えば新戦力の仕上がりだろう。

 DeNAでは、新助っ人のネフタリ・ソトが2試合で打率.375(8-3)、1本塁打、1打点の好スタート。メインポジションとなる一・三塁にはホセ・ロペス、宮崎敏郎という確固たるレギュラーがいるが、序盤に良いアピールを見せた。

 さらにルーキーでは、ドラフト8位入団の楠本泰史が24日の初打席で初本塁打。前日の練習試合で放ったサヨナラ弾も含めれば2戦連発となり、下位指名ながら強烈な印象を残している。加えて24日の試合では、高卒左腕のドラフト5位・桜井周斗が1回無失点で勝利投手に。オープン戦での高卒新人勝利は、チームでは石井忠徳(後の琢朗)以来で実に29年ぶりの快挙となった。


 巨人では、中日から移籍のアレックス・ゲレーロが25日の試合で広島・大瀬良大地から移籍後初本塁打をマーク。試合が降雨中止となって“幻の一発”となったが、こちらも仕上がりの早さをアピール。対外試合で苦しい試合が続いているチームに、光をもたらした。

 はじまったばかりのオープン戦、次の開催は3月3日(土)と4日(日)。以降は平日にも試合が行われるようになり、いよいよ開幕に向けて各球団のチーム内サバイバルが激化してくる。

 最後まで生き残り、開幕一軍・スタメンの座を掴むのは…?ここからの戦いから目が離せない。


オープン戦の結果


【2月24日】
広島 5 - 11 楽天(沖縄)
中日 4 - 6 日本ハム(北谷)
ヤクルト 4 - 2 阪神(浦添)
巨人 1 - 3 DeNA(那覇)

【2月25日】
DeNA 5 - 7 楽天(宜野湾)
ヤクルト 3 - 3 日本ハム(浦添)
中日 -中止- 阪神(北谷)
巨人 -中止- 広島(那覇)

▼ 勝敗表
楽 天  2試=2勝0敗0分(1.000)
日本ハム 2試=1勝0敗1分(1.000)
ヤクルト 2試=1勝0敗1分(1.000)
DeNA   2試=1勝1敗0分(.500)
阪 神  1試=0勝1敗0分(.000)
中 日  1試=0勝1敗0分(.000)
広 島  1試=0勝1敗0分(.000)
巨 人  1試=0勝1敗0分(.000)


ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西