◆ 松坂については「順調にこなしてきたと思う」
中日は28日、沖縄春季キャンプを打ち上げた。森繁和監督はこの1カ月を「順調に過ごせた」と総括。目立った選手として高橋周平内野手の名を挙げた。
松坂加入の影響もあり、観客数が増えた今年の北谷キャンプ。森監督は「うれしい限り。ファンや報道陣が増えれば、選手たちも気が張る。緊張感のある中でやれたし、投手、野手ともに順調に過ごせた。80、90点くらい」と点数をつけた。
フィーバーを巻き起こした松坂に関しては、「(今キャンプの)進め方については、私も(松坂)大輔も、だいたい同じことを考えていたつもりだし、順調にこなしてきたと思う。ただ、イニングや球数を増やしたり、これからが勝負。しっかり見定めたい」と話した。
今キャンプの成長株を問われると「私の中では高橋周平」と回答。「京田がひと回り大きくなってくれて、そこに周平が二塁手として加わってきた。ここまではいい結果を残している」と、新しい二遊間コンビに手応えを感じた様子。外野陣については、「平田が最後に合流してきて、『できるんだ』という姿を見せてくれた。両外国人(アルモンテとモヤ)は苦労しながら一生懸命やってくれている。まだファームに藤井らもいる。これからが本当の競争」と話した。
◆ 開幕投手は「今後を見てから決める」
先発投手陣については、「オープン戦に入ってから絞り込む。簡単に(ローテの)6人が決まるのではなく、いい意味で悩ましてほしい」と話し、開幕投手については「今のところはいません。今後を見てから決める」と続けた。
救援陣については、「ルーキーの鈴木博志が入り込んでくれればいい。田島やファーム調整だった祖父江とか、彼らが去年と同じようにできるのか、こちらの見定めもこれから」と話し、新加入の大野奨については「ブルペンで、ほとんどの投手のボールを受けていた。今後も数多くゲームに出て、互いに理解を深めてほしい」と期待を込めた。
3月30日、広島との開幕戦(マツダ)まで残り1カ月。オープン戦のテーマを問われた指揮官は、「積極的な姿勢は残しつつも、ミスは減らしていきたい。キャンプ中の実戦でも、取れるときに点が取れていない。ただ打つだけではなく、それ以外の点の取り方にもこだわっていきたい」と力を込めた。