オリックスのオープン戦が開幕
オリックス 3 - 3 DeNA
<3月3日 京セラドーム大阪/9893人>
オリックスが3日、今季初のオープン戦を本拠地の京セラドームで迎え、DeNA相手に3-3の引き分けという結果に終わった。
開幕投手候補2人が登板
オリックスの先発は開幕投手候補の一人、西勇輝。西は初回、乙坂に死球を与えるも無失点で抑えると、2回にソト、神里に連打を浴びてピンチを迎えるが、これを併殺打で切り抜ける。続く3回を三者凡退で終え、3回を無失点で終えた。
西は「前回と違って落ち着いてできたんじゃないかと思う。プレートの位置を一塁側から中央に変えてみようとトライしたが、難しかったので戻した。これも経験。きょうはバッターと勝負ができた」と今回の登板を振り返った。
2番手には、同じく開幕投手候補の山岡泰輔が登板。山岡は4回にDeNAのクリーンナップを三者連続三振にきってとる。5回はソト、倉本に長打を打たれ桑原のタイムリーなどもあり2点を失うが、6回は2死満塁のピンチを乗り切った。
失点はあったが、内容的には悪くなく、山岡も「きょうは悪くなかった」と前置きをした上で、「オープン戦なので、打たれる打たれないとか失点は気にしない。ソトに関しては外がどこまで届くのか見てもらいたいと言われたので…」と述べ、次回は11日の西武戦に先発予定であることを明かした。
新戦力も上々のピッチング
3番手として登場したのが、対外試合初登板となるルーキーのK-鈴木。DeNAの柴田に三塁打を許したが無失点に抑え、「京セラのマウンドは社会人時代から投げているので違和感がなかった」と安堵の表情を浮かべた。
最終回には、FA移籍で加入した “新守護神”の増井浩俊が登場。いきなり連打を浴びるピンチも、最後は乙坂、ロペスを連続三振にきってとり、試合を締めた。増井は「ファンの皆さんが歓迎してくれたのが伝わってきた。ランナーを出したが冷静に投げられて良かった」と胸をなでおろした。
投手陣について、オリックスの福良淳一監督は「西も山岡も順調。今回ぐらい投げてくれれば問題ない。開幕投手についてはもう少し考える。K-鈴木も良かった。増井は段階を踏んでくれれば」と語り、それぞれに及第点を与えた。
宗の台頭
一方、打撃面では、内野手からセンターへのコンバートを機に台頭してきた宗佑磨が、DeNAの先発バリオスから先頭打者ホームランを放ち、いきなりアピールに成功する。守備面は不慣れな部分もあったが、4回には進塁打でチームに貢献し、7回には内野安打で出塁。さらに盗塁に成功するなど、存在感を示した。
宗はホームランを振り返り、「真っすぐを振り抜いたけど、少し詰まった感じがしたので、入るとは思わなかった。バッティング練習でフルスイングをしていることが強いスイングに繋がったと思う」とコメント。自身が取り組んできたことに手応えを感じている様子だった。
福良監督も「ああいう一発があると相手が嫌がる」との見解を示し、守備に関しては「ゲームの中で覚えてもらえればいい」と今後の成長に期待を寄せた。
取材・文 = どら増田