オリックス 3 - 4 DeNA
<3月4日 ほっともっとフィールド神戸/5851人>
DeNAが4日、ほっともっとフィールド神戸でオリックスとオープン戦に臨み、4-3で勝利した。
ベイスターズの先発は開幕ローテーション入りを狙う3年目右腕の熊原健人。熊原は初回、先頭打者の宗に三塁線を破られると、レフト佐野の後逸もあり宗がそのままホームイン。いきなり先取点を献上してしまう。
その後も死球とヒットでピンチが続いたが後続を断ち、この回を宗のランニング本塁打による1失点で切り抜けた。2回から4回まではヒットを許しながらも、145キロ前後のストレートに、スライダー、フォークを有効に使って得点を与えなかった。
5回はイレギュラーによる不運な失点もあったが、5回を投げて80球、被安打8、与死球1の2失点とまずまずの内容。これにはラミレス監督も「安定していた。テンポもクイックも良かったし、今年は走者がいても我を忘れる事がない。思っていたよりも良かった」と好評価を与えた。濱口の左肩違和感や、バリオスが不安定な投球を見せていることもあり、開幕ローテ入りに前進したと言ってもいいだろう。
熊原は「勝っている状況でマウンドを託せた」と先発としての仕事ができたことに満足感を示し、自身の課題に関しても「ボールを低めに集めることが今日は出来た。今年は感覚が良いので忘れないようにいきたい」と一定の手応えを感じているようだ。
中継ぎでは国吉佑樹が回跨ぎで救援。砂田の出したランナーをフィルダースチョイスでホームに帰したものの、課題のコントロールも安定し、ロングリリバーとしても貴重な戦力になりそうだ。
一方、打撃面では、2年目の佐野恵太がオリックスのドラ1左腕・田嶋大樹が投じた150キロのストレートをライト前に弾き返し、2点適時打を放つ活躍。ラミレス監督も「ファーストストライクをアグレッシブに振っていくので安定して結果を残している。去年代打で苦労した部分をカバーして欲しい」と、まずは代打の切り札として期待をかける。
新外国人のソトも決勝タイムリーを放つなど2打点をマーク。日に日に存在感を増している。外国人枠の関係で一軍に残れるかは微妙なところだが、ロペスやエスコバーと神戸ビーフを食べに行くなど、チームに溶け込んでいる様子。いずれにせよ、野手陣に厚みが増していることは間違いない。
今日の攻撃は、送りバントや内野ゴロでの進塁、得点もあり、また相手のミスに乗じて、確実に得点を奪う野球を見せた。ラミレス監督の掲げる“スモールベースボール”が着実に形となっている。強力クリーンアップによる豪快な破壊力に、緻密さを加えたラミレス・ベイスターズの期待度は増すばかりだ。
取材・文= 萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<3月4日 ほっともっとフィールド神戸/5851人>
開幕ローテ入りへ前進!?
ベイスターズの先発は開幕ローテーション入りを狙う3年目右腕の熊原健人。熊原は初回、先頭打者の宗に三塁線を破られると、レフト佐野の後逸もあり宗がそのままホームイン。いきなり先取点を献上してしまう。
その後も死球とヒットでピンチが続いたが後続を断ち、この回を宗のランニング本塁打による1失点で切り抜けた。2回から4回まではヒットを許しながらも、145キロ前後のストレートに、スライダー、フォークを有効に使って得点を与えなかった。
5回はイレギュラーによる不運な失点もあったが、5回を投げて80球、被安打8、与死球1の2失点とまずまずの内容。これにはラミレス監督も「安定していた。テンポもクイックも良かったし、今年は走者がいても我を忘れる事がない。思っていたよりも良かった」と好評価を与えた。濱口の左肩違和感や、バリオスが不安定な投球を見せていることもあり、開幕ローテ入りに前進したと言ってもいいだろう。
熊原は「勝っている状況でマウンドを託せた」と先発としての仕事ができたことに満足感を示し、自身の課題に関しても「ボールを低めに集めることが今日は出来た。今年は感覚が良いので忘れないようにいきたい」と一定の手応えを感じているようだ。
中継ぎでは国吉佑樹が回跨ぎで救援。砂田の出したランナーをフィルダースチョイスでホームに帰したものの、課題のコントロールも安定し、ロングリリバーとしても貴重な戦力になりそうだ。
厚みを増す野手陣
一方、打撃面では、2年目の佐野恵太がオリックスのドラ1左腕・田嶋大樹が投じた150キロのストレートをライト前に弾き返し、2点適時打を放つ活躍。ラミレス監督も「ファーストストライクをアグレッシブに振っていくので安定して結果を残している。去年代打で苦労した部分をカバーして欲しい」と、まずは代打の切り札として期待をかける。
新外国人のソトも決勝タイムリーを放つなど2打点をマーク。日に日に存在感を増している。外国人枠の関係で一軍に残れるかは微妙なところだが、ロペスやエスコバーと神戸ビーフを食べに行くなど、チームに溶け込んでいる様子。いずれにせよ、野手陣に厚みが増していることは間違いない。
今日の攻撃は、送りバントや内野ゴロでの進塁、得点もあり、また相手のミスに乗じて、確実に得点を奪う野球を見せた。ラミレス監督の掲げる“スモールベースボール”が着実に形となっている。強力クリーンアップによる豪快な破壊力に、緻密さを加えたラミレス・ベイスターズの期待度は増すばかりだ。
取材・文= 萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)