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捕手受難つづくソフトバンク…“緊急トレード”の可能性を探る

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ソフトバンク・工藤監督も頭を悩ませる問題

4年目の育成捕手も負傷…


 日本一連覇を目指すソフトバンクに、またしてもアクシデントが降り掛かった。

 6日にヤフオクドームで行われた西武とのオープン戦。5回表の守備でのこと。加治屋連が投じたワンバウンドのボールを止めに行った捕手の堀内汰門が投球を受け、右手指を負傷。そのままベンチへと退き、甲斐拓也と交代となった。

 堀内はプロ4年目の育成捕手。この春は高谷裕亮や栗原陵矢といった捕手陣に負傷が相次いでいることもあって、ここまでオープン戦に3試合出場。支配下登録に向けて奮闘していたところだけに、本人にとってもチームにとっても痛いアクシデントとなってしまった。

 上述の通り、捕手陣に負傷が相次いでいるソフトバンク。昨季ブレイクした甲斐は日本代表からチームに帰ってきたものの、その他の面々はどの選手も一軍での経験に乏しい若手ばかり。二軍だけでなく三軍まであるチーム編成を考えても、元気な捕手が少ないというのは危機的状況である。

 そうなってくると浮上してくるのが、開幕までの緊急補強。春の“駆け込みトレード”の可能性だ。ソフトバンクといえば12球団屈指の選手層を誇るチームだけに、他球団にとって魅力的な放出候補は多い。我々があっと驚くような大物同士のトレードが実現しても不思議ではないのだ。

 今回は他の11球団の捕手陣容から、トレードの可能性について探ってみたい。

【ソフトバンク・捕手陣容】
12 高谷裕亮 [+]右肘の関節炎
31 栗原陵矢 [+]左肩関節前方脱臼
45 谷川原健太
62 甲斐拓也
65 九鬼隆平
77 張本優大
131 堀内汰門 [+]右手指負傷
132 樋越優一


かつての日本代表捕手も...!?


 まずはパ・リーグ各球団の捕手陣容を見てみよう。

▼ 西武 【6名+育成1名】
10 森 友哉
27 炭谷銀仁朗
37 岡田雅利
62 駒月仁人
64 中田祥多
78 藤沢亨明
122 斉藤誠人

▼ 楽天 【8名】
29 山下斐紹
37 嶋 基宏
39 下妻貴寛
44 足立祐一
48 伊志嶺忠
65 堀内謙伍
68 細川 亨
70 石原 彪

▼ オリックス 【6名+育成2名】
22 伊藤 光
23 伏見寅威
25 西村 凌
37 若月健矢
45 飯田大祐
62 山崎勝己
123 稲富宏樹
130 フェリペ

▼ 日本ハム 【9名】
8 近藤健介
10 清水優心
22 鶴岡慎也
42 黒羽根利規
56 市川友也
60 郡 拓也
66 大嶋 匠
68 石川 亮
90 実松一成

▼ ロッテ 【6名】
22 田村龍弘
24 吉田裕太
25 金沢 岳
45 宗接唯人
53 江村直也
99 柿沼友哉


 最も多いのが日本ハムの9名、次いで8名の楽天・オリックスとなる。

 日本ハムには鶴岡慎也、楽天には山下斐紹という昨オフにソフトバンクが放出した選手がいるというのは皮肉な話であるが、ここで目玉候補として挙げたいのがオリックスの伊藤光である。

 かつては日米野球の侍ジャパンメンバーに入った経験も持つ実績豊富な捕手であるが、昨季はチームの有望株・若月健矢にマスクを譲る機会も増え、指名打者や三塁での出場が増えた。

 本人は捕手への強いこだわりを持っており、この春も若月との激しい競争の中にいるが、ということはオリックスとしても“絶対的な捕手”という考えはないということ。魅力的な候補を提示すれば、トレードに踏み切る可能性は考えられるのではないか。

 その他に対抗として挙げるならば、日本ハムでは清水と石川の若い競争に加え、鶴岡と実松の古巣復帰によって立場が厳しくなりそうなベテランの黒羽根と市川といったところが候補になりそうだ。


大野を獲得した中日に妙味…?


 つづいてセ・リーグの陣容。

▼ 広島 【7名】
22 中村奨成
27 会沢 翼
31 石原慶幸
32 白浜裕太
40 磯村嘉孝
54 船越涼太
61 坂倉将吾

▼ 阪神 【7名】
12 坂本誠志郎
39 長坂拳弥
44 梅野隆太郎
52 小豆畑眞也
57 岡崎太一
59 小宮山慎二
94 原口文仁

▼ DeNA 【5名+育成1名】
10 戸柱恭孝
32 高城俊人
39 嶺井博希
50 山本祐大
66 西森将司
102 亀井塔生

▼ 巨人 【6名+育成3名】
22 小林誠司
27 宇佐見真吾
38 岸田行倫
46 大城卓三
69 田中貴也
94 河野元貴
005 広畑 塁
007 小山翔平
010 高山竜太朗

▼ 中日 【7名+育成1名】
27 大野奨太
35 木下拓哉
38 松井雅人
39 武山真吾
45 杉山翔大
52 加藤匠馬
68 桂依央利
210 マルティネス

▼ ヤクルト 【6名+育成1名】
30 西田明央
32 松本尚輝
52 中村悠平
57 古賀優大
63 井野 卓
69 山川晃司
120 大村 孟


 セ・リーグでは、大野奨太を獲得した中日が狙い目になるか。なかでも杉山や桂、木下といったところは今年で27歳という若さながら一軍での経験もそこそこあり、チームが抱える不安をやわらげる存在としては魅力的だ。

 また、育成含めて9名の捕手を抱えている巨人も有力な候補になる。不安を抱えている先発投手を候補に模索すれば、動く可能性はあるだろう。


 もちろん、このままの体制で耐えしのぐというのが現実的な策ではあるが、日本一連覇に向けて「少しでも不安を排除して開幕を迎えたい」というのが現場の想いだろう。

 昨季のチャンピオンチームは、この苦境をどのように乗り越えていくのか…。ソフトバンクの動向から目が離せない。



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