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DeNAの“左腕王国”は先発だけにあらず

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高卒ルーキー・桜井周斗の評価が上昇中(C)KYODO NEWS IMAGES

球界屈指の左腕王国へ


 悲願の優勝へ、周囲の期待も高まっている3年目のラミレスDeNA。勢いに乗るチームには様々なたのしみがあるが、中でも最大の注目ポイントと言えば“左腕王国”だろう。

 昨季の開幕投手を務めた石田健大を軸に、ポストシーズンで今永昇太とルーキーの浜口遥大が躍動。ちょうど大卒左腕の活躍が続いていたところに、ドラフト1位で大学球界屈指の左腕として注目を浴びていた東克樹を獲得。新聞や雑誌でも特集が組まれるなど、“先発左腕カルテット”は今季のDeNAの目玉となった。

 しかし、どうしても先発陣に注目が集まりがちだが、DeNAの“左腕王国”は先発陣に限った話ではない。

 昨季60試合以上に登板した砂田毅樹と田中健二朗に加え、途中加入で良い働きを見せたエスコバーと3枚の主戦級リリーフ左腕がおり、期待株として福地元春や野川拓斗といったところが控える。それだけでも十分と言えそうだが、そこに新しく加わったのがルーキーの桜井周斗である。


評価急上昇の高卒左腕


 日大三高からドラフト5位でDeNAに入団した桜井。その名前を一気に轟かせたのが、2年秋の東京都大会決勝でのこと。当時から大きな注目を集めていた早稲田実業の清宮幸太郎(現・日本ハム)から、5打席連続で三振を奪ったのだ。

 その後、春の甲子園では履正社高の安田尚憲(現・ロッテ)から3打席連続三振を奪うも初戦敗退。夏は西東京大会で敗退し、甲子園は不出場となったものの、侍ジャパンに選出されて清宮・安田らとともにU-18・W杯に出場。そこでは打者としての才能を買われ、打率.333(27-9)をマークするなど、その素質の高さをみせた。

 そのため、プロでは“二刀流”挑戦への期待も高まっていたが、桜井本人が投手一本で戦うことを希望。高卒ということもあって春季キャンプは二軍スタートだったが、練習試合での投球が指揮官の目に留まり、異例のスピードで一軍に抜擢。オープン戦でも、ここまで3試合に登板して1勝0敗、防御率0.00と好投を続けている。ラミレス監督からの評価も高く、開幕一軍も夢ではない。

 また、桜井にメドが立つようなら一軍構成の幅も広がってくる。

 たとえば、外国人枠の使い方。主軸のロペス、先発のウィーランド、セットアッパーのパットンは当確として、4番目はエスコバーが有力と思われていたが、桜井が順調であればこの枠をバリオスや野手のソトと使い分けることができるようになり、臨機応変に弱点を補うことができるのだ。

 さらに、砂田や田中といったレギュラーにリフレッシュ期間を設けることもできるようになる。勤続疲労が心配なポジションだけに、3人で回すことができれば負担も軽く済むことだろう。

 このように桜井が活躍することでチームにもたらされる効能は多く、首脳陣が大きな期待を寄せるのもうなずける。このままトントン拍子で“左腕王国”の一角に入ることができるか…。DeNAの“先発カルテット以外の左腕”にも注目だ。

 
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