若手先発陣が奮闘
中日の若手先発投手陣が開幕ローテ入りを目指し、アピールを続けている。
昨季5勝を挙げた小笠原慎之介は、ここまでオープン戦2試合、11イニングを投げて失点0。3月9日に行われた阪神とのオープン戦では、7回を2安打4奪三振無失点と好投し、新外国人のロサリオに対しても中飛、遊ゴロ、捕邪飛と3打数無安打に抑えた。
小笠原は昨年8月27日の広島戦からシーズン最終登板となった10月5日の阪神戦までの6試合で、先発投手の成績評価項目の1つにあたるQS(6回3自責点以内)をクリアするなど、若手先発投手の中ではひとつ頭が抜けている。
小笠原が先発した翌日に結果を残したのが2年目の笠原祥太郎。10日の阪神戦に先発した笠原は4つの四球を与えたが、5回2失点とゲームを作った。小笠原とともに左の先発候補に名前が挙げられる期待の投手だ。
13日の西武戦では、昨季プロ初勝利を含む5勝をマークした鈴木翔太が先発。制球に不安の残る鈴木翔は、この日も6回を投げて6四死球を与えたが、秋山翔吾、浅村栄斗、山川穂高といった主力が出場した西武打線に得点を許さず、メヒアからは3打席連続で三振を奪って見せた。
ルーキーイヤーの昨季、1勝に終わった16年のドラ1・柳裕也も、14日に行われた西武戦に登板し5回を1失点。5イニング目となった8回に山川に一発を浴びたが、ストレートと多彩な変化球で西武打線をねじ伏せた。
松坂大輔の状態が注目を集める今季の中日だが、先発の座を争う若手投手陣の競争が熾烈になればなるほど、Aクラスへの復帰が近づいていくことは間違いないだろう。
中日の若手先発陣の成績
小笠原慎之介
OP戦成績:2試 1勝0敗 防0.00
柳 裕也
OP戦成績:2試 1勝0敗 防0.90
鈴木翔太
OP戦成績:1試 1勝0敗 防0.00
笠原祥太郎
OP戦成績:1試 0勝0敗 防3.60