打率.083
一塁のポジションを争う岡本和真がオープン戦で12球団2位の13打点を挙げる中、シーズン開幕に向けた調整の時期とはいえ阿部慎之助の状態が少々心配だ。
阿部は3月3日のヤクルト戦でブキャナンから特大の一発を放ったが、それ以降放った安打は上原浩治が10年ぶりに復帰登板となった3月20日・日本ハムとのオープン戦で記録した1安打のみ。現在オープン戦の打率は.083(24-2)、1本塁打、1打点にとどまっている。
高橋由伸監督は18日のロッテ戦後に阿部について「本人が一番良い、悪いというのを分かっているでしょうし、そういう選手でしょうから」と言及した。
昨季もOP戦不調も…
阿部は昨年のオープン戦も打率.182(33-6)、1本塁打、5打点と、打率は2割に届かなかった。シーズンが開幕すると、オープン戦の不調が嘘のように打ちまくった。3月31日の開幕戦、中日の先発・大野雄大から初打席で2ランを放つなど、2安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献。翌日には1点を追う9回に守護神・田島慎二からサヨナラ3ランを放った。
昨季オープン戦では数字としての結果を残せなかった阿部だが、開幕3連戦で打率.545、2本塁打、8打点と最高のスタートを切った。開幕10試合で5本のアーチを描くなど、3・4月は打率.305、5本塁打、24打点を記録した。
現時点では岡本が開幕スタメンに向けて猛アピールを続けるが、長いシーズンを考えたときに通算2036安打を放ち、リーグ優勝を7度経験しているベテラン・阿部の存在は必要不可欠。オープン戦の残り試合で復調し、今季も開幕から大暴れを期待したいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)