いよいよ開幕!春のセンバツ
23日に開幕する『第90回選抜高校野球大会』。16日には組み合わせ抽選も行われ、記念大会となる今年は例年よりも4校多い36校が頂点を争う。
まさに群雄割拠の高校球界であるが、中でも“本命”と目されているのが大阪桐蔭(大阪)だ。
明治神宮大会は準決勝で創成館(長崎)に敗れたものの、そこまで公式戦12連勝を記録。特に“ミレニアム世代”と呼ばれる2000年生まれの代にプロ注目の逸材が多く、その選手層の厚さは頭一つ抜けているとも言われている。
中でも根尾昂はこの秋の目玉とされる注目株。投げては最速148キロを誇る速球派右腕でありながら、パワーと広角に打てる技術を兼ね備えたセンスの塊。身体能力の高さを活かした内・外野の守備も一級品で、ドラフト1位候補としてプロから熱視線を浴びる逸材だ。
史上3校目の春連覇に挑む
そんな大阪桐蔭は、この春“連覇”をかけた戦いに挑む。
昨年のセンバツ決勝と言えば、大阪桐蔭-履正社という史上初の“大阪決戦”が話題に。試合は3-3の同点で迎えた9回に大阪桐蔭が一挙5点を挙げ、その裏を根尾がゼロで締めて試合終了。5年ぶり2度目の優勝を飾った。
春のセンバツ連覇となれば、史上3校目という快挙。1世紀近い歴史を持つ甲子園の中でも、かなり難易度の高い偉業だ。
【甲子園・春連覇】
1930年 第一神港商(兵庫)
1982年 PL学園(大阪)
【甲子園・夏連覇】
1922年 和歌山中(和歌山)
1930年 広島商(広島)
1933年 中京商(愛知)☆3連覇
1940年 海草中(和歌山)
1948年 小倉(福岡)
2005年 駒大苫小牧(北海道)
当然のことながら年をまたぐと代も変わるため、2年続けて強さを維持するというのは学生スポーツにおいては非常に難しいこと。それにしても夏の連覇は6校が達成しているのに対し、春は2校しかないと考えると、“優勝候補筆頭”の呼び声高い大阪桐蔭への注目は当然高くなる。
果たして、史上3校目の快挙なるか。それとも、大阪桐蔭を止めるチームが現れるのか。今大会の大きな見どころとなりそうだ。