ニュース 2018.03.25. 10:00

完全復活へ期待高まる2016年のセーブ王

 巨人に頼もしい男が帰ってきたのは、上原浩治だけじゃない。右肩の故障で昨季一軍登板が1試合もなかった沢村拓一もそうだ。

 沢村は新人時代の2011年から2年連続で2ケタ勝利をマークし、先発を務めていたが、2015年から抑えに配置転換。抑え1年目の2015年に36セーブを記録すると、2016年はリーグ最多の37セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得した。巨人に多くの勝利をもたらしてきた沢村だが、2017年3月4日に行われた日本ハムとのオープン戦を最後に一軍登板から遠ざかっていた。

 故障が癒え、3月4日のヤクルトとのオープン戦で1年ぶりに一軍登板を果たすと、この試合で150キロを超えるストレートを連発。1イニングを三者凡退に仕留め、ヤクルト打線を完璧に封じた。高橋監督は「2月のブルペンでもいいボールを投げていました。今日ぐらいの感じでいってくれると…。非常に期待したいと思います」と沢村の復活を喜んだ。

 沢村は10日のオリックス戦で失点したが、15日のソフトバンク戦で2イニングを無失点、20日の日本ハム戦は1イニングをわずか9球で終え無失点、23日と24日の楽天戦では連投をこなしたが無失点に抑えた。

 オープン戦はここまで6試合に登板し、7イニングを投げて、自責点は0(1失点)。奪三振率は10.29と高い奪三振数を誇り、許した安打も6試合で3安打とほぼ完璧に近い状態だ。

 沢村が完全復活となれば、マシソン、カミネロの負担を軽減することができる。さらには上原も控えており、6回以降の救援陣の層はかなり厚くなりそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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