古巣に復帰したヤクルト・青木選手に、巨人・上原投手。新天地・中日で復活に懸ける松坂投手など、今シーズンは、元・日本人メジャーリーガーたちの動向が注目されているプロ野球ですが、その中でただ一人、契約更改を行わず、キャンプにも現れず、ファンを心配させていたのが、「ムネリン」こと、福岡ソフトバンクホークス・川崎宗則選手・36歳です。
その川崎に、昨日大きな動きがありました。ソフトバンクが川崎の退団を正式に発表。球団からは、昨シーズンと同じ、年俸9千万円プラス出来高で契約する案も上がっていたそうですが、
「今は心身両面でプレーできる状況が整っていない」
と、このオファーを断り、球団に退団を申し入れたそうです。
川崎は去年のシーズン開幕直後に、当時所属していたシカゴ・カブスを退団。6年ぶりに、古巣のソフトバンクに電撃復帰しました。4月に1軍に合流。去年、野手では川崎がチーム最年長でしたが、「楽しもう!」という意味の「HAVE FUN!」を合言葉に、チームメイトたちを明るく励ましました。
この効果は絶大で、春先低迷していたソフトバンクは、川崎が合流してから勝率が急上昇。首位を奪うと、そのまま他のチームを大きく引き離して、独走で2年ぶりのリーグ優勝を飾ったのです。
ところが、メジャーの天然芝のグラウンドから、人工芝のヤフオクドームに移ったことで足腰への負担が増したのか、川崎は左右のアキレス腱を痛めて7月末に戦線を離脱。ようやく9月下旬に、2軍戦で実戦復帰しましたが、初回先頭打者ホームランを打った際にまた足を痛め、シーズンを終えました。
それからは、球団行事や優勝旅行にも姿を見せず、契約も更改しないまま、昨日、球団からのプレスリリースを通じて、川崎は退団を発表。今の自分の状態を、初めて明らかにしたのです。それは衝撃的な内容でした。
「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」
というわけで、野球からちょっと距離を置いてみようと決意した川崎。「引退」と報じたところもありましたが、これが再びプレーするための一時的な休養なのか、それとも本当に現役を退くのか、そこはまだ明言されていません。
ソフトバンクでは、持ち前の明るいキャラクターと、俊足好打・好守備でチームを支え、メジャーでも、主に控え選手でしたが、ファンを沸かせるパフォーマンスで人気を集めた川崎。
特に、トロント・ブルージェイズで、逆転サヨナラツーベースを打った後のヒーローインタビューは今も語り草になっています。英語はあまり得意ではないのですが、インタビュアーに
「何か言いたいことは?」
と聞かれこう叫びました。
「サンキューベリーマッチ! マイネーム・イズ・ムネノリ・カワサキ! アイム・フロム・ジャパン。アイム・ジャパニーズ!!」
これが大受けして、地元ファンのアイドル的存在になりました。そんな、常に前向きで、全力でプレーするのが売りの川崎にとって、「体が思うように動かない」という状況は、相当、堪えたに違いありません。
昨日発表したコメントの最後には、こうありました。
「今は環境を変えて、じっくりと体と心の回復に務めます」。
ソフトバンクは退団後も、川崎のサポートをする意向だそうですが、再び、元気で明るい川崎の姿が見られることをファンは期待しています。
まずは、じっくりと体を治して下さい。
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その川崎に、昨日大きな動きがありました。ソフトバンクが川崎の退団を正式に発表。球団からは、昨シーズンと同じ、年俸9千万円プラス出来高で契約する案も上がっていたそうですが、
「今は心身両面でプレーできる状況が整っていない」
と、このオファーを断り、球団に退団を申し入れたそうです。
川崎は去年のシーズン開幕直後に、当時所属していたシカゴ・カブスを退団。6年ぶりに、古巣のソフトバンクに電撃復帰しました。4月に1軍に合流。去年、野手では川崎がチーム最年長でしたが、「楽しもう!」という意味の「HAVE FUN!」を合言葉に、チームメイトたちを明るく励ましました。
この効果は絶大で、春先低迷していたソフトバンクは、川崎が合流してから勝率が急上昇。首位を奪うと、そのまま他のチームを大きく引き離して、独走で2年ぶりのリーグ優勝を飾ったのです。
ところが、メジャーの天然芝のグラウンドから、人工芝のヤフオクドームに移ったことで足腰への負担が増したのか、川崎は左右のアキレス腱を痛めて7月末に戦線を離脱。ようやく9月下旬に、2軍戦で実戦復帰しましたが、初回先頭打者ホームランを打った際にまた足を痛め、シーズンを終えました。
それからは、球団行事や優勝旅行にも姿を見せず、契約も更改しないまま、昨日、球団からのプレスリリースを通じて、川崎は退団を発表。今の自分の状態を、初めて明らかにしたのです。それは衝撃的な内容でした。
「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」
というわけで、野球からちょっと距離を置いてみようと決意した川崎。「引退」と報じたところもありましたが、これが再びプレーするための一時的な休養なのか、それとも本当に現役を退くのか、そこはまだ明言されていません。
ソフトバンクでは、持ち前の明るいキャラクターと、俊足好打・好守備でチームを支え、メジャーでも、主に控え選手でしたが、ファンを沸かせるパフォーマンスで人気を集めた川崎。
特に、トロント・ブルージェイズで、逆転サヨナラツーベースを打った後のヒーローインタビューは今も語り草になっています。英語はあまり得意ではないのですが、インタビュアーに
「何か言いたいことは?」
と聞かれこう叫びました。
「サンキューベリーマッチ! マイネーム・イズ・ムネノリ・カワサキ! アイム・フロム・ジャパン。アイム・ジャパニーズ!!」
これが大受けして、地元ファンのアイドル的存在になりました。そんな、常に前向きで、全力でプレーするのが売りの川崎にとって、「体が思うように動かない」という状況は、相当、堪えたに違いありません。
昨日発表したコメントの最後には、こうありました。
「今は環境を変えて、じっくりと体と心の回復に務めます」。
ソフトバンクは退団後も、川崎のサポートをする意向だそうですが、再び、元気で明るい川崎の姿が見られることをファンは期待しています。
まずは、じっくりと体を治して下さい。
3月27日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」
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