2018.03.31 14:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 3 | 終了 | 5 | 東京ヤクルトスワローズ |
横浜 |
試合を作れなかった右腕に怒
「きょうのターニングポイント?バリオスが4回で100球以上投げたことだよ」。
ホームで開幕2連敗を喫したDeNAのアレックス・ラミレス監督は、珍しく憤りの表情を見せた。
先制をしながら逆転を許し、それでも3-5と2点差まで追い上げて迎えた9回裏。ルーキーの楠本泰史、神里和毅が四球を選んで同点のチャンスをつくったが、代打・柴田竜拓の犠打は決まらず。そのまま逃げ切りを許してしまう。
しかし、このシーンについては「最終回は同点に追いつくための攻撃でしかない」と説明。指揮官がこの試合のポイントに挙げたのは、先発したエディソン・バリオスの投球だった。
2年ぶりのNPB復帰マウンドとなった右腕は、初回こそ三者凡退のスタートを切るも、2回には安打2本に四球で満塁のピンチ。ここは無失点で切り抜けたが、3回には先頭打者への四球からピンチを招き、2安打・3四死球で2失点。さらに4回にも二死から四球で走者を出した後、連打を浴びて2失点。結局4回を投げて107球で降板となり、被安打6に与四死球は5つで計4失点。試合を作ることができなかった。
普段は明るく温厚なラミレス監督も、この乱調ぶりには「4回で100球以上投げている時点でポジティブなことはない」とバッサリ。バリオスは「制球が安定せず、自分でピンチを多く作ってしまった。次回登板までに、ブルペン投球から自分のリズムで投球することを意識して、しっかりと調整したい」としたが、指揮官は「長いシーズンなので、一度ダメだったからと言っても長い目で見なければいけない」としながらも、次回については「今のところ未定」と明言を避けた。
19歳に3タテ阻止を託す
連敗スタートとなってしまったが、「きのう、今日とリリーフはいいので、先発には乗り切ってもらいたい」とラミレス監督。開幕戦で登板した国吉佑樹と三嶋一輝、そしてこの日登板したエドウィン・エスコバー、砂田毅樹といったリリーフ陣には高評価を与えている。
ほかにも、ブルペンには今季からリリーフに転向した井納翔一や守護神の山崎康晃が控えており、やはりカギを握るのは先発陣。今永昇太に浜口遥大、ジョー・ウィーランドといった昨年2ケタ勝利を挙げた選手たちが帰ってくるまでの間をどのように持ちこたえていくかが、序盤戦の大きなポイントになりそうだ。
連敗により、開幕カードの負け越しは決まってしまった。しかし、シーズンはあと141試合も残っている。重要なのは悪い流れを引きずらないことだ。
第3戦の先発は高卒2年目の京山将弥。プロ初登板・初先発に挑む19歳の右腕は、苦境のチームを救う救世主となれるだろうか。
取材・文=どら増田