ニュース 2018.04.02. 11:30

今年も“近畿決戦”に…?近年の傾向から見る春のセンバツ

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春のセンバツ・ここまでの勝ち上がり

ベスト4が出揃う


 3月23日(金)に開幕した『第90回選抜高校野球大会』も、あっと言う間に大会10日目まで終了。残すは準決勝と決勝の2日間だけとなった。

 特に大激戦となった準々決勝の戦い。見事に4強入りを果たした面々を見てみると、まずは大会前から「東西の横綱格」と高い評価を受けていた東海大相模と大阪桐蔭が順当に勝ち上がり。そこに昨秋の秋季近畿大会で大阪桐蔭と激闘を演じた智弁和歌山も劇勝で名乗りを上げ、最後のひと枠は星稜との打ち合いを制した三重が滑り込んだ。

 4校のうち2校が近畿勢となったが、これは近年の傾向通り。2012年以降の直近6大会のうち、4回は地元・近畿勢の学校が優勝を果たしている(大阪桐蔭が2度、龍谷大平安、智弁学園)。さらに準優勝も2度あり、ここ6年はほぼ毎年近畿勢が決勝戦に駒を進めているような状況だ。

 しかし、それ以前の近畿勢による決勝進出というと、報徳学園が優勝した2002年までさかのぼる。2003年から2011年までの9大会は、近畿勢が決勝の舞台から遠ざかっていた。その分、近年の活躍は目を見張るものがある。


今年も“近畿決戦”?


 ちなみに、夏はこの傾向が逆転して関東勢が優勢。2011年以降の直近7大会のうち、実に5回は東京を含む関東勢が頂点に立っている。春夏を合わせると、2011年以降の計14回で関東は7校、近畿は6校が優勝。2015年にセンバツを制した敦賀気比(福井/北信越)が唯一の例外だった。

 ということで、ここ数年の甲子園優勝校はほとんどが「関東か近畿」から誕生しているということ。ちなみに、準優勝校は北海道が2、東北4、東海1、近畿2、中国1、四国2、九州2とかなり散らばっているだけに、中でも関東と近畿の高校が大一番でしっかりと勝ちきっていると言える。

 さて、今年の組み合わせを見てみると、3日(火)の準決勝・第1試合では東海大相模と智弁和歌山が激突。春に強い近畿勢が傾向通りに勝ち上がるのか、はたまた東の横綱が意地を見せるのか。いきなり注目の対決になる。

 そして、第2試合は大阪桐蔭と三重が対戦。こちらも近畿勢の大阪桐蔭は勢いに乗る三重をも飲み込み、史上3校目のセンバツ連覇に王手をかけることができるか。こちらも見逃せない。

 奇しくも2校残った近畿勢が分かれる組み合わせとなっており、史上初の“大阪決戦”となった昨年に続いての“近畿決戦”となる可能性も残っている。泣いても笑っても残り2日間…。今年は一体どんなドラマが待っているのか。大注目の準決勝は3日(火)に行われる。


▼ 準決勝(4月3日)
11時00分 東海大相模 - 智弁和歌山
13時30分 大阪桐蔭 - 三 重

※試合時間は予定
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