◆ 松坂が4209日ぶりの先発
開幕2カード目の最終戦を迎える4月5日のプロ野球。開幕投手が中5日で登板するチームもあるが、ほとんどは開幕ローテーションに滑り込んだ“6人目の男”たちの登板になる。
なかでも注目を集めているのが中日・松坂大輔。実に4209日ぶりとなる日本での先発登板となるが、復活の狼煙を上げることができるか。試金石となる一戦になりそうだ。
◆ 名門を引っ張ったエースたちの競演
そんな4月5日のプロ野球、注目ポイントは松坂だけではない。この日は5試合の公式戦が行われることになっているが、そのうち半数を超える3試合で「元・横浜高校のエース」が先発することになっているのだ。
ひとつは上でも触れた松坂大輔。中日移籍後初登板・初先発で巨人との試合に挑む。
高校時代は“平成の怪物”として大きな注目を集めた右腕は、周囲の期待やプレッシャーに負けることなく、1998年に甲子園の春夏連覇を達成。PL学園との死闘や決勝戦のノーヒットノーランなど、その年の「横浜高校」と「松坂大輔」は今なお甲子園史に燦然と輝く歴史として語り継がれている。
その後の横浜高校で、“松坂二世”として入学時から注目を浴びたのが涌井秀章だ。涌井は開幕戦から中5日でオリックス戦に挑む。
高校時代は2年の春と3年の夏に甲子園出場。横浜高校からドラフト1位で西武に入団と、松坂と同じ道のりでプロ入りした。西武ではエースとして活躍し、松坂の背番号18を引き継いだものの、2014年にFAでロッテに移籍。昨オフは長年の夢だったメジャー挑戦を目指したが、残念ながらその夢は叶わず。今年もロッテの大黒柱として戦う。
そして、3人目が藤平尚真。日本が松坂の“怪物フィーバー”に沸いた1カ月後に産まれたという19歳が、日本ハム戦で今季初登板・初先発する。
高校時代は履正社の寺島成輝(現ヤクルト)、花咲徳栄の高橋昂也(現広島)、作新学院の今井達也(現西武)らとともに“高校ビッグ4”として注目を集め、甲子園や侍ジャパン・U-18の一員として活躍。ドラフト1位で楽天に入団した。昨年はルーキーイヤーながら8試合の登板でプロ初勝利を含む3勝をマーク。今年は2年目の飛躍に期待がかかる。
神奈川の名門・横浜高校で活躍したエースたちが、同じ日に3人も先発するという偶然…。高校野球ファンにとってはたまらない一日となりそうだ。
◆ 4月5日(木)の予告先発
▼ パ・リーグ
楽天(藤平尚真)-日本ハム(村田透)
<楽天生命パーク 13時00分>
オリックス(ディクソン)-ロッテ(涌井秀章)
<京セラD大阪 18時00分>
▼ セ・リーグ
ヤクルト(館山昌平)-広島(岡田明丈)
<神宮 18時00分>
DeNA(東克樹)-阪神(メッセンジャー)
<横浜 18時00分>
中日(松坂大輔)-巨人(大竹寛)
<ナゴヤドーム 18時00分>