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「恩返し」の想いを胸に…中川大志が新天地で迎えた10年目

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入団会見時のDeNA・中川大志

「自分自身が変わるチャンス」


 未完の大砲が、新天地で第一歩を踏み出した。

 3月31日、開幕2戦目のヤクルト戦。DeNAの中川大志は7回に代打で打席に立つと、センターへの安打をマーク。移籍後初打席でいきなり結果を残した。

 プロ10年目・27歳。桜丘高から2008年のドラフト2位で楽天に入団。恵まれた体格から右の大砲候補として大きな注目を集める。プロ入り後も、当時二軍で調整していた山崎武司や中村紀洋にその才能を買われて英才教育を受けるなど、輝かしい未来へ向けて突き進んでいた。

 ところが、2011年に膝を負傷すると、歯車が狂う。手術を受けたオフに支配下登録を外れ、長いリハビリの日々。なんとか這い上がって支配下復帰を果たし、2015年には一軍で62試合の出場を果たすまでに回復・成長を見せたが、そこがキャリアのピーク。昨オフに戦力外通告を受け、自由契約となってしまった。

 トライアウトにも参加せず、動向に注目が集まったが、ほどなくしてDeNAが獲得を発表。高田繁GMは「代打の層が薄い」というポイントを挙げつつ、「と言ってもまだ若いので、レギュラーを獲るつもりで頑張ってもらいたい」と激励。中川も「自分自身が変わる大きなチャンス。戦力となれるように元気を出して頑張っていきたい」と決意を口にしている。


「恩返し」の想いを胸に


 DeNAではキャンプから一軍メンバーに入り、オープン戦では打率こそ.267に留まるも、本塁打も1本記録して長打率.467と持ち味を発揮。首脳陣の信頼を勝ち取り、当初の構想通り「右の代打」として開幕一軍メンバーに入った。

 今年で28歳となるが、若いチームの中では年長者の部類に入る。それでも練習から大きな声を張り上げ、チームを鼓舞する姿勢は忘れない。

 マジメな一面も見せながら、開幕第3戦・4月1日のヤクルト戦では、試合前のイベントに登場したダチョウ倶楽部の上島竜兵とキスをする場面も。こうした気さくな性格もあって、慕っている後輩は多い。

 現在のチームでは、このところスタメン出場も増えてきた楠本泰史をはじめ、乙坂智や佐野恵太など、「左の代打」が豊富な一方、期待の新星・細川成也の出遅れもあって「右の代打」は今年も手薄な状態となっている。

 となれば、ここぞの場面で頼りになるのは中川だけ。新天地での復活へ…。「恩返し」の想いを胸に戦う背番号61から目が離せない。


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