捕手が固定できない理由
7日に放送された『ショウアップナイタースペシャル!今こそ!プロ野球!!』に出演した里崎智也氏が、捕手事情について言及した。
昨季12球団で規定打席に到達した捕手は、中村悠平(ヤクルト)、小林誠司(巨人)の2人のみ。パ・リーグは規定打席に到達した捕手が誰もいなかった。90年代から00年代は各球団正捕手がいたが、近年は昨年19年ぶりに日本シリーズに出場したDeNAの戸柱恭孝、嶺井博希、高城俊人をはじめ、ソフトバンクの甲斐拓也、高谷裕亮(現在故障離脱中)など、複数の捕手を併用して戦うチームが増えている。
各球団正捕手を固定できない事情に里崎氏は「それは簡単ですよ。打たないからですよ」と打てる捕手が少ないことだと語った。
名捕手になれる条件
里崎氏は同番組で、名捕手になれる条件についても言及。「打たなくても優勝を争うチームにいれば必然的に名捕手になれます。弱くても打てばベストナイン、タイトルも獲れますので名捕手と言われますよね」と、“優勝を争う球団に所属する捕手”、“打てる捕手”の2つを挙げた。
また里崎氏は、捕手から別のポジションにコンバートすることに対して「昔と今では事情が変わってきていて、昔も小笠原さん、山崎武司さん、和田一浩さんなどコンバートをして活躍した名選手はいますよね」と話し、「例えば西武には伊東さん、中嶋さんなど、全員絶対的な捕手がいました」と続けた。
「昔は絶対的な人がいるから仕方なくコンバートしているのに、今のプロ野球界は絶対的な捕手がいないのにコンバートしている」と指摘。「もっとキャッチャーで勝負すればいいのにと思いますよね」と話していた。
(ニッポン放送ショウアップナイター)