期待の先発陣が本領発揮!?
中日は11日、ヤクルトとの2回戦(ナゴヤドーム)に勝利し、今季初の3連勝をマークした。過去5戦で見ても、4勝1敗と上昇ムード。この間は先発投手がしっかりと役割を果たしてる。
開幕4連敗を喫しスタートダッシュで躓いた中日だが、固定されてきた打線とともに、先発陣の調子も上向いてきた。6日の阪神戦では、開幕投手の小笠原が7回2失点で今季初勝利。翌日に先発したジーは開幕2連敗となったが、8回125球をひとりで投げ抜き、4安打3失点(自責点2)と内容は良かった。
8日先発の笠原も、6回1失点と好投。こちらは2番手・又吉の乱調で初白星はお預けとなったが、笠原自身は安定した内容でカード勝ち越しを呼び込んだ。
10日のヤクルト戦に先発した柳は、今季12球団一番乗りとなるプロ初完投初完封をマーク。3連勝中だったヤクルト打線の勢いを止め、翌日先発のガルシアにバトンを渡した。そのガルシアは、ヤクルト打線を5回1失点に封じ、4日の巨人戦に続き自身2連勝。同時にチームを今季初の3連勝へ導いた。
今季初先発で黒星を喫した小笠原、ジー、笠原、柳の4投手は、2登板目でそれぞれクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以内)を記録した。ガルシアは打順の巡りで5回裏の攻撃で代打を送られたが、こちらは6回1失点の初登板に続き、2試合連続の1失点投球。先発陣に欠かせない存在になりつつある。
17年の開幕ローテから顔ぶれ一新
中日は昨シーズン、大野、バルデス、吉見、若松、八木の5投手で開幕ローテを組んだが、1年後、その顔ぶれは一新された。春季キャンプからアピールを重ねてきた小笠原、柳、笠原らの若手が順調に成長。同じくオープン戦で結果を残した鈴木翔も、虎視眈々と出番を伺っている。
先週は、開幕6戦目に松坂を投入。復活を期すベテランは5回3失点で負け投手になったが、チームは次戦から上昇ムードに乗り始めた。
松坂が登録を外れたため、今夜のヤクルト戦には、同じく復活を目指す吉見が先発する。ファームでは2度先発し、2勝0敗、防御率2.08と安定。一軍初登板でチームに勝利をもたらすことができれば、中日はさらに勢い付きそうだ。
【12日の試合予定と予告先発】
中日(吉見一起)- ヤクルト(館山昌平)
<ナゴヤドーム 18時00分>
・最近5試合の成績
中(5位):○●○○○ ※3連勝中!
ヤ(2位):○○○●●